米3行の4~6月期決算は明暗 JPモルガン・シティは増益 (写真=AP … – 日本経済新聞

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 【ニューヨーク=宮本岳則】13日に始まった米金融大手の2018年4~6月期決算発表は明暗を分けた。最大手のJPモルガン・チェースの純利益は83億1600万ドル(約9300億円)となり、前年同期に比べて18%伸びた。好調な米景気を背景にローン残高が伸び、法人税率引き下げも収益を押し上げた。シティグループも2ケタ増益を確保。一方、ウェルズ・ファーゴは過去の不正が響き減益だった。

好景気を背景にローン残高が伸びている(米ニューヨークのJPモルガン・チェースの店舗)=AP

 シティの純利益は前年同期比16%増の44億9000万ドル(約5000億円)となった。一方、ウェルズは同11%減の51億8600万ドル(約5800億円)にとどまった。外国為替取引や自動車や住宅向けローン業務の不正に関連して、顧客から過剰に徴収していた手数料を返還するため、一時的な損失が膨らんだ。

 米国の景気拡大を受けて、企業や個人の借り入れ意欲は強い。JPモルガンは、トレーディング部門を除く全部門のローン残高で前年同期に比べて7%増となり、前四半期の1~3月期に比べても2%伸びた。

 シティも前年同期比で5%増となった。一方、ウェルズは不正発覚で金融当局から資産拡大を制限されており、防戦を強いられた。主力の住宅向け融資は競争が激しく、ローン残高は1%減となった。

 米連邦準備理事会(FRB)による継続的な利上げも、銀行収益の拡大につながっている。貸出金利と、預金など調達金利の差である「利ざや」をみると、JPモルガンは4~6月期に2.46%となり、前年同期(2.31%)から拡大した。シティも改善基調にある。利上げに伴って貸出金利が緩やかに上昇する一方、調達金利は低く抑えられているからだ。

 決算説明会では米中や欧米の貿易摩擦について経営陣から発言が相次いだ。JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は「(貿易戦争は)経済実態よりも心理面に影響する」と指摘。企業が先行き不透明感から投資を控えるような展開を警戒する。シティのマイケル・コルバット最高経営責任者(CEO)は「現時点で企業行動で大きな変化は見られない」と強調した。





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