銀行カードローンの功罪 全銀協・平野新会長「規制は適当でない」 | ZUU … – ZUU online

Home » 09金融 » 銀行カードローンの功罪 全銀協・平野新会長「規制は適当でない」 | ZUU … – ZUU online
09金融, 銀行貸出残高 コメントはまだありません



全国銀行協会の会長に就任した三菱UFJフィナンシャルグループの平野信行社長は就任後の記者会見で銀行カードローンについては、「規制を課すことは適当ではない」とこれまでの全銀協の見解を繰り返した。「(融資の)行き過ぎがあった」ことを率直に認める一方、「是正しつつ、お客様のニーズに応えたい」と述べ、融資額に上限を設ける一律規制の導入には否定的な見解を示した。

消費者金融に対しては、貸付額を「年収の3分の1」にする上限規制がある。これに対してカードローンは総量規制の対象外。多重債務に陥る懸念があり、規制強化を求める声が高まっているが、平野氏は「必要な資金を返済能力のある人にタイムリーに提供するのが金融機関の役割だ」と述べたほか、銀行は年収の3分の1を超える貸し出しには「より慎重な審査を行っている」と指摘。銀行取引に基づく「プラスアルファの審査が可能」だとも述べた。過剰融資への懸念に対しては、「一部に行きすぎがあったことは懸念している」とした上で、「是正しつつニーズに応える。単純に(貸し出しを)なくせばいいということではない」と強調した。

自主規制する銀行は7%止まり

カードローン,貸金業法,総量規制
(写真=PIXTA)

全銀協が発表した2017年5月末の「全国銀行預金貸出金速報」によると、全国銀行の実質預金は前月末比4232億円、0.1%増、前年同月比30兆2661億円、4.4%増。前年同月比増加は、128カ月連続である。

特に都市銀行では、前年同期比21兆3594億円、6.5%増と際立っている。地方銀行では前年同月比6兆4692億円、2.6%増である。みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、りそなの4行の都市銀が突出していることは一目瞭然である。

カードローン残高は5兆6000億円、5年で7割増

日本経済新聞によると、銀行カードローン利用者の内、3年以内に貸金業者からも借金した経験のある人の割合が63.7%に上ることが金融庁の調査で分かったという。このうち貸金業者からの借入残高合計が、年収の3分の1を超える人が18%いる。

金融庁の調査は、昨年11月に20-70歳の男女約4400人に聞いたオンライン・アンケートだった。カードローン利用目的は、「生活費の補填」(41.8%)、「クレジットカードの支払資金の補填」(24.9%)、「ほしいものを買うため」(23.5%)など。借入残高は1-10万円が30.7%と最多、次いで31万-50万円が20.6%だった。利用者の年収規模別だと1-300万円以下が37.7%と最も多く、低所得者層の利用が多い様子が浮き彫りされた。

カードローンの残高は2016年度末で約5兆6000億円と、5年間で7割も増えた。マイナス金利時代でも、高い金利収入が期待できるカードローンは、「総量規制の対象外」や「年収証明書不要」といったキャッチコピーという配慮に欠けたTV広告とも相まって、銀行業界のドル箱と化している。(長瀬雄壱 フリージャーナリスト、元大手通信社記者)

【編集部のオススメ記事】
副業?株式?FX?収入アップと資産形成を両取りするには?(PR)
老後に「お金で苦しむ人、苦しまない人」の差 現役時の特徴は?
「わずか6問で診断」あなたライフプランを整えるための無料ツール(PR)
100万円で79万円儲かる?「究極の」資産運用術とは
株初心者はどこで口座開設してる?ネット証券ランキング(PR)



銀行カードローンの功罪 全銀協・平野新会長「規制は適当でない」

ZUU online の最新記事を
毎日お届けします



コメントを残す