【為替本日の注目点】NYダウ大幅続落 – サーチナ

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 ドル円は、NY市場の朝方は株価が戻す場面もあり112円台半ばまで買われたものの、その後株価が下げに転じると112円を割り込む。111円83銭まで下落し、112円台に戻して取引を終える。ユーロドルでも引き続きドル売りユーロ買いが優勢となり、10日ぶりとなる1.160まで上昇。

 株式市場は大幅続落。朝方はプラスで始まったが、徐々に下げに転じ、結局ダウはマイナス545ドルと大幅に続落。ナスダック、S&P500も同様に大きく下げる。債券はリスク回避の流れが続き続伸。長期金利は3.15%台まで低下する。ドルが連日売られたことで、金は大幅に続伸。前日比34ドル買われ、8月以来となる1220ドル台を回復。原油は大幅に続落し、70ドル台に。

9月消費者物価指数  → 0.1%

新規失業保険申請件数 → 21.4万人

ドル/円   111.83 ~ 112.53

ユーロ/ドル 1.1546 ~ 1.1600

ユーロ/円  129.54 ~ 130.21

NYダウ   -545.91 → 25,052.83ドル

GOLD   +34.20  → 1,227.60ドル

WTI    -2.20   → 70.97ドル

米10年国債 -0.013  → 3.150%

 

本日の注目イベント

中   中国 9月貿易収支

トルコ トルコで軟禁中の米国人牧師ブランソン氏の審理

欧   IEA月報

中   中国 9月貿易収支

独   独9月消費者物価指数(改定値)

欧   ユーロ圏8月鉱工業生産

米   10月ミシガン大学消費者マインド(速報値)

米   企業決算 → JPモルガン、ウェルズファーゴ、シティーグループ

 米国発の株価の急落が世界の株式市場に伝播し、日本を含む主要株式市場を大きく揺り動かしています。特に東京株式市場はその動揺が大きく「米国がくしゃみをすれば、風邪をひく」とまで言われるほど「虚弱体質」です。前日831ドル下げたNYダウでしたが、昨日の日経平均株価は915円も下げました。前日に続きダウは昨日も545ドルの大幅安です。本日の日本株の下げがどの程度になるのか、注目されます。

 米国発の株安が日本の株安につながり、リスク回避の動きが加速していることで安全通貨の「円」に買戻しが入っている状況です。もっとも、株価の下落幅の割には、ドル円の下落幅は小幅にとどまっていますが、注意は必要です。米国債が買い戻され、長期金利は低下してきているとは言え、それでも足元の水準は3.15%で、高水準です。これがドル円の下落を抑制している一因とも言えます。

 今回の米国発の株価の急落は、長期金利の上昇と、米中貿易戦争が長期化し、さらにエスカレートする可能性のあることが主な要因です。これまで株価の上昇を自分の「成果」として誇ってきたトランプ大統領にとって、これ以上の株価の下落は、中間選挙まで残り時間が少ないこともあり、何としても避けたいところです。そのため、連日FRBの利上げを批判し、10日の演説では「FRBは狂ってしまった。連邦準備制度は常軌を逸した」と、厳しい批判の声をあげています。また今朝の報道では、11月のG20会合でトランプ氏が習近平中国主席と会談する予定があると、米メディアが報じていることも、その打開策の一環と捉えことができます。

 もっとも、今回の株価急落の原因をつくったのは、トランプ氏自身であることは論を待ちません。景気の拡大を図り金利上昇を招いたのは、財政規律を無視しても実施した大型減税であり、「自国主義」を掲げ、自分から仕掛けた「アメリカファースト」が、世界を貿易戦争に巻き込んだことは明白です。

 独立性の強いFRBがこの批判の声で、今後の金融政策を変更することはないとは思いますが、ここは、敢えてうがった見方をすれば、FRBの利上げスタンスがやや変わってくる可能性もあると予想しています。昨日発表された9月のCPIは「0.1%」でした。FRBはインフレ率の判断基準としては、「PCEデフレータ」をより重要視していると言われていますが、現時点ではインフレ率が2%を大きく超えて上昇する気配はありません。今後FRB高官が利上げペースの鈍化を示唆する発言を行うことは、十分想定できると思います。

 NY市場で111円83銭まで売られたドル円は、ほぼ昨日と同じ水準で戻ってきました。上でも述べたように、本日は日本株がどこでまで下げるのか、あるいは粘り腰を見せてこの悪い雰囲気を変える「ムード・チェンジャー」になれるのか、注目です。ドル円は昨日コメントしたように、「日足」の「52日線」近辺で下げ止まっています。もしこのレベルを抜くようであれば、「雲の上限」である111円46銭前後が サポートになると予想しています。

 予想レンジは111円70銭~112円70銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)





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