米中摩擦の激化が輸出にリスク 災害による供給制約も重しに – 産経ニュース

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 8月の貿易収支は米国向け、中国向けともに輸出が増加しており、現時点で7月に本格化した「米中貿易戦争」の影響ははっきり出ていない。ただ、トランプ米大統領が年2千億ドル(約22兆円)相当の中国製品に追加関税を課す方針を打ち出すなど、貿易戦争は過熱の一方だ。加えて、9月の台風21号などで輸出拠点の国際空港が被害を受けており、日本の輸出は悪化する恐れがある。

 貿易収支によると、8月の対米輸出は3カ月ぶり、対中輸出は前年同月比12・1%増の1兆3661億円と6カ月連続の増加だった。

 米国向けでは、輸入制限の対象となった鉄鋼の輸出額が15・8%減。ただ、財務省は「輸入制限の影響が出たかは分からない」とする。中国向けも、建設、業務用の機械などが堅調で、対米輸出の減少で中国での設備投資が落ち込んだ影響はみられなかった。

 もっとも、トランプ米政権は中国への強硬姿勢を強めており、全輸入品に追加関税を課す考えすら示している。中国からの対米輸出が減れば、中国で製品を組み立てるため日本から輸出している部品や機械の受注も減る。SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「10~12月期以降、日本経済に悪影響が出てくるかもしれない」と指摘する。

 さらには今後、米国が自動車関税を導入すれば日本からの対米自動車輸出が下押しされる。貿易戦争で米中の景気が後退することも日本の輸出に逆風だ。

 一方、懸念されるのは台風や北海道での地震で関西国際空港や新千歳空港の国際線が閉鎖されたことだ。宮前氏は「(国際線閉鎖という)供給制約で9月は輸出が落ちる恐れがある」と指摘。9月の貿易収支の輸出は22カ月ぶりにマイナスに転じる可能性もある。(西村利也)





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