中国人民元、今後の行方は経済動向次第か-6つのチャートに注目 – ブルームバーグ

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中国人民元相場の行方は結局のところ経済指標次第で、先行き見通しは貿易摩擦激化とのニュースが示唆するほど厳しいものではなさそうだ。

  人民元は6月から6%余り下げ、アジア通貨で最悪のパフォーマンスとなっているが、今後は年末までの景気改善とオンショア債券市場での海外投資家の買いに伴う資金流入が下支えとなる公算が大きい。さらに、資本規制となお拡大を続ける外貨準備もプラス材料だ。

  中国人民銀行(中央銀行)は金融緩和を継続し、資金調達コストの低下を通じて経済を支援すると予想されている。ただ、米国が利上げを進める中、短期的には元が下落し、元建て資産はドル建て資産と比べて魅力的でなくなるかもしれない。  

  元の見通しを巡り一定の指針となる6つのチャートを以下に示す。

Holding Up

China economy seen remaining stable due to rebounding investment

Sources: National Bureau of Statistics, Median forecasts in July survey

  ブルームバーグのエコノミスト調査によると、投資と消費は年末に向けて共に回復する見通しだ。中国指導部は一段の成長支援を示唆しており、中でもインフラ整備により重点を置くとしている。そのほか減税や人民銀の公開市場操作(オペ)を通じた資金供給といった措置もある。

  ここ数カ月の元安にもかかわらず、中国オンショア債券市場への海外からの資金流入が続いている。チャイナボンドによると、海外投資家の中国債保有は7月まで17カ月連続で増加し、過去最長の拡大局面となっている。その理由について、シティ・プライベート・バンクの投資ストラテジスト、 ケン・ペン氏は中国の債券利回りが上昇しているほか、元のヘッジコストは今後も低水準にとどまりそうだと説明した。

  数年前はオンショア市場で元売り・外貨買いが活発となり、資本流出と規制強化につながったが、中国の国家外為管理局(SAFE)のデータによると、現在そうした動きは見られていない。

  中国の外貨準備高は7月末時点で3兆1200億ドル(約346兆円)と、予想に反し2カ月連続で増加した。外貨準備高が3兆ドルを上回る水準を維持していることで、元の信認が守られる可能性がある。

First Shortfall

Current account no longer provides strong support for yuan

Sources: State Administration of Foreign Exchange, Bloomberg

  世界貿易における中国の競争力はもはや従来ほど元の支援材料ではない。1-6月(上期)の経常収支は280億ドルの赤字と、半期ベースで1998年の集計開始後初の赤字となった。

  政策担当者の焦点が成長支援に移る中、投資家の資金調達コストはここ数年で最低となっている。1年物金利スワップレートは2016年終盤以来の低水準近辺で推移しており、向こう1年にわたって緩和的な流動性状況が続くとみられている。

原題:The Data You Need to Watch to Predict Where the Yuan’s Going (1)(抜粋)





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