米新興企業への中国投資、後絶たず 規制緩いVCが抜け穴に – ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

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 米国は国家安全保障を巡る懸念を理由に、中国資本による米企業買収を制限しているが、今年に入っても、米国の先端技術に対する中国の投資が記録的なペースで継続していることが分かった。中国は規制の緩いベンチャーキャピタル(VC)を通じて、米国のテクノロジーを引き続き標的にしているもようだ。

 米コンサルティング会社ロジウム・グループがまとめた分析結果をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した。



 それによると、買収などを通じた中国の対米直接投資は2018年1〜5月にマイナスとなったが、中国の対米VC投資は24億ドル(約2700億円)近くに達し、2015年につけた通年の過去最高額に迫った。

 中国がほぼ無制限の投資を通じて、シリコンバレーなどの米新興企業を引き続き標的にしている実態があらためて浮き彫りとなった。

 ロジウムによると、2000〜2018年5月に行われた米新興企業の資金調達のうち、中国系の投資家が絡んだ案件は1300件以上で、金額にして推定110億ドル程度に上った。このうち75%程度は2014年以降の実施分だとしている。

 投資先としては従来、情報・通信技術、医療、製薬、バイオテクノロジー産業が中心だったが、3D印刷やロボティクス、人工知能(AI)などの分野にも広がっている。最近では、がんの早期発見を目指すシリコンバレーの新興企業グレイル(Grail)などが投資の対象となっているもようだ。



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