日本が海外との貿易などでどれだけ稼いだかを示す去年11月の「経常収支」は1兆3473億円の黒字となりましたが、原油価格の上昇で原油の輸入額が増えたことなどから、黒字幅は前の年の同じ月と比べて795億円縮小しました。
財務省が12日に発表した去年11月の「経常収支」は1兆3473億円の黒字で、41か月連続の黒字となりましたが、黒字幅は前の年の同じ月と比べて795億円縮小しました。
これは、原油価格の上昇で原油の輸入額が増え、輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」の黒字額が1810億円と、前の年の同じ月と比べて1591億円減ったことなどが主な要因です。
一方、海外証券などの配当や利子の収支を表す「第一次所得収支」は、日本の企業や個人が購入した海外証券の利子が増えて黒字額が増加し、1兆3298億円の黒字となりました。
また、日本を訪れる外国人旅行者が増加したことで、外国人が日本で消費した金額から日本人が海外で使った金額を差し引いた「旅行収支」も1485億円の黒字と、黒字額は11月としては過去最高となっています。