経常黒字2.1兆円、10月として最高 配当金増など – 日本経済新聞

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 財務省が8日発表した10月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支は2兆1764億円の黒字だった。前年同月に比べて40.7%増え、10月としては過去最高だった。日本企業が海外子会社から受け取る配当金が増えたほか、知的財産権使用料の受け取りが増えた。

 経常収支の黒字は40カ月連続。海外からの配当金や投資収益にあたる第1次所得収支は31.6%増の1兆9405億円の黒字で、10月としては過去2番目の水準だった。このうち、企業が海外子会社から受け取る配当金などの「直接投資収益」の黒字額は55.5%増の7314億円だった。1年前と比べて円相場が対ドルで8.8%下がり、ドル建ての配当金の円換算額が伸びやすかった。

 輸送や旅行、金融といったサービス取引の収支を示すサービス収支は334億円の赤字だが、赤字額は2935億円縮小した。1年前にあった大型の支払いがなくなり、知的財産権使用料の収支が2.8倍の2389億円に増えた。

 旅行収支は37カ月連続の黒字で、56.0%増の1601億円だった。10月としては過去最高。訪日外国人客の消費が旺盛で、受け取りが増えた。日本政府観光局(JNTO)によると、10月の訪日客数は前年同月比21.5%増の259万人だった。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4302億円の黒字で、前年に比べて24.0%減った。輸入額・輸出額ともに前年を上回ったが輸入の伸びが輸出の伸びを上回った。1年前と比べてドル建ての原油価格が20.9%上昇したことが原因で、輸入価格が伸びやすかった。輸出はアジア向けが好調で、品目では半導体や有機化合物などが増えた。





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