1月の米貿易赤字は5年ぶり高水準、原油輸入拡大 – 朝日新聞

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 [ワシントン 7日 ロイター] - 米商務省が7日発表した1月の貿易収支の赤字額は前月比9.6%増の484億9000万ドルと、2012年3月以来、4年10カ月ぶりの高水準となった。原油価格の上昇で輸入額が増えた。

 貿易が前四半期に続き第1・四半期の米国内総生産(GDP)の重しとなり、トランプ政権に問題を突きつける可能性を示唆した。

 赤字額は市場予想の485億ドルとほぼ一致した。昨年12月の赤字額は442億6000万ドルで改定はなかった。

 1月のインフレ調整後の貿易赤字は653億ドルで、昨年12月の620億ドルから赤字幅を拡大した。1月のインフレ調整後の輸出、輸入の額はともに過去最高を記録し、内需の回復および米国の貿易相手国の経済成長加速を示唆した。

 貿易赤字の拡大は、最近発表された住宅着工件数や個人消費、建設支出などの軟調な指標とともに、米経済が第1・四半期初めに回復に苦戦していることを示唆する。昨年第4・四半期GDPは年率で1.9%増と、第3・四半期の3.5%増から鈍化した。昨年第4・四半期の貿易の寄与度はマイナス1.7%ポイントだった。

 アトランタ連銀が公表している今年第1・四半期のGDP予測は現時点で1.8%増となっている。

 1月の輸入は2.3%増の2405億9000万ドルと、14年12月以来の高水準だった。原油輸入は2億5900万バレルと、2013年7月以来の規模に拡大した。

 輸入の増加は原油の値上がりも反映している。1月の輸入原油価格の平均は1バレル=43.94ドルで15年8月以来の高水準だった。

 自動車の輸入は過去最高。携帯電話や家財道具も増加した。

 産業用資材・原料は15年7月以来の高水準となった。資本財は2年ぶりに近い高い水準だった。

 中国からの輸入は5.1%増の414億ドル。一方、日本からの輸入は13.9%減の105億ドルだった。ドイツからの輸入は9.2%減った。

 輸出は0.6%増の1920億9000万ドルと、14年12月以来の高水準だった。産業用資材・原料が14年12月以来の高い水準となった。石油も15年5月以来の高水準だった。

 ドル高が引き続き輸出の足を引っ張っている。ドルは昨年、米国の主要な貿易相手国の通貨に対して4.4%上昇した。貿易加重ベースでみたドル上昇は主として昨年の最後の数カ月間に起きたため、貿易指標に影響が出るのはしばらく後になりそうだ。

 欧州連合(EU)に対する輸出は7.3%減。中でもドイツへの輸出は10.7%減った。トランプ政権の通商政策に関する顧問は、ドイツはユーロ安によって貿易で不当に有利になっていると指摘している。同じくトランプ政権に名指しで批判されている中国への輸出は13.4%減少した。

 中国への輸出が13.4%減少したことを背景に、対中貿易赤字は12.8%増の313億0400万ドルとなった。ドイツに対する赤字は8.0%減の49億ドル。メキシコに対する赤字は10.1%減り、15年7月以来の低い水準となった。

 ロス米商務長官は1月の貿易統計は取り組むべき問題が山積していることを示したとし、「われわれは今後数カ月で有利とは言えない貿易協定の再交渉に乗り出す」との意欲を示した。

 *内容を追加して再送します。






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