ANAグループの国際物流を担うOCS、首都圏の新拠点「OCS東京スカイゲート」竣工 – トラベル Watch

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“アジアを代表するインテグレータになる”というOCSの目標に向けて次の60年へ

ANAホールディングス株式会社 代表取締役社長 片野坂真哉氏

 OCS東京スカイゲートのオープンにあたっての記者会見では、ANAHD(ANAホールディングス)代表取締役社長の片野坂真哉氏とOCS 代表取締役社長の福田哲郎氏が挨拶。

 ANAHD(ANAホールディングス)代表取締役社長の片野坂真哉氏は、「ANAグループの貨物事業にとって重要な企業になっている。経営目標が“アジアを代表するインテグレータを目指す”と、ちょっと大きく出ているが非常に頼もしい。国際エクスプレス市場の大きなシェア獲得に向けて積極的にビジネスを展開している」とし、マテリアルハンドリングシステムの導入によって「効率化され時間もセーブされている。人にとっても働きやすい環境になる。コストも低減される。輸入は3倍、輸出は5倍に拡大していく」とコメント。

 さらに、訪日外国人の“爆買い”が収まる一方で、日本を訪れた外国人が自国に帰ってから日本の商品を通販で購入する「越境EC」に注目。片野坂氏は、「経済産業省の統計では2020年、3年後に1兆9000億円の市場に成長するとしている。この成長を見込んで、越境ECのノウハウを持つACDホールディングスに出資し、(越境ECプラットフォームの)『ANA Cargo Direct Mall』の運用を開始している」と紹介し、「このECモデルを支えているのが集荷から、通関、海を越えた輸送、通関、配送を担うOCS。OCSなくしては成立しないビジネスであり、本日オープンした東京スカイゲートが力を発揮してくれるものと期待している」とANAHDのビジネスを支える施設になることへの期待を示した。

株式会社OCS 代表取締役社長 福田哲郎氏

 OCS 代表取締役社長の福田哲郎氏は、OCSの事業について、「ANAの沖縄貨物ハブ、羽田の深夜発早朝着便は、日本とアジア各国の物流を最速で結べる強みを持っており、ANAグループ+OCSと、外資系インテグレータとの差別化を図る核と考えている。OCS東京スカイゲートによって『サービス品質』『翌日午前配達』『当日のレイト集荷』という3つの強みに磨きをかけ、ANA+OCSの連携一体サービスで、安全により早く、日本とアジアを最速で結ぶエクスプレス会社、そして私どもの経営目標である“アジアを代表するインテグレータになる”という目標に向けてやっていきたい」と新施設オープンにあたってコメント。

 ちなみに、同社の取り扱い貨物は、貨物専用機(フレイター)を使ったものが約8割、旅客機の貨物室を使ったいわゆるベリー輸送が約2割とのことで、福田氏は「沖縄ハブ(によるフレイター輸送)を活かし、それを補完するのがベリー輸送。しかし、目的はお客さまからお預かりした荷物を、どこよりも早く届けることなので、ベリーの方が早ければベリーを使う」との方針であると説明した。

 東京スカイゲートの名称は社員から募集し、「首都圏において辰巳から空へ、世界への窓口、ゲートウェイとしてフル活用しながら発展していきたいという思いを込めている」と紹介。前身の海外新聞普及が60年前(1957年9月1日)に社員5名のベンチャー企業のようなスタイルで創業してからの歴史にも触れ、「2009年にANAグループ入りして以来、さまざまな改革を行なってきたが、いま構造改革のステージを終え、今年度からは次のステージへ進もうとしている。OCS東京スカイゲートの稼働とともに、再度、創業時のベンチャー精神で次の60年へと踏み出していきたい」と意欲を示した。

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