トランプリスク警戒=3カ月ぶり米利上げ-FRB、経済成長へ自信:時事 … – 時事通信

Home » 06労働 » トランプリスク警戒=3カ月ぶり米利上げ-FRB、経済成長へ自信:時事 … – 時事通信
06労働, 完全失業率 コメントはまだありません

 米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、3カ月ぶりに利上げを決定し、今後年3回ペースで政策金利を引き上げる見通しを示した。過去2年間は年1回にとどまっており、経済の力強さを改めて確認した形だ。しかし、トランプ政権の政策によって景気は過熱、減速双方に転じるリスクをはらむ。金融緩和策の正常化は「壁」にぶつかる恐れもある。

 ◇物価上昇を重視
 「経済は順調だ。雇用と物価は目標に近い」。イエレンFRB議長は15日の金融政策会合後の記者会見で、利上げの理由を説明した。今後も2%程度の経済成長率が持続すると予想し、緩やかに金利を引き上げていくとして、景気に自信を見せた。
 議長が述べたように、雇用は過去3カ月で月平均20万人以上拡大し、失業率は完全雇用状態を示す。重視する物価上昇率も1月には1.9%と2%目標に近接し、4年以上に及ぶ低インフレ状態からの脱却を印象付けた。
 FRB高官らはこうした状況を踏まえ、景気上振れの可能性を相次いで指摘。金融引き締めに慎重だった「ハト派」の高官らも早期利上げへの支持に回り、当初は懐疑的だった市場は利上げを織り込むに至った。
 ◇株高に警鐘も
 しかし、FRBは懸念も抱く。まずは、物価の急激な上昇を抑え込むために金利を急いで引き上げ、金融市場や経済に混乱を招く事態だ。
 さらに、「トランプリスク」が存在する。トランプ政権が掲げる大型減税や巨額インフラ投資、規制緩和が景気を過熱させる恐れがある。また、トランプ大統領が「米国第一」に基づく保護主義的な通商政策を推進し、他国が報復措置を講じれば、米国内の経済が打撃を受けることもあり得る。
 米株式市場は現在、トランプ政権の経済政策への期待から史上最高値を更新するなど活況を呈する。しかし、政策の中身が明らかになっていない中での株高は、悪材料によって一気に冷え込み得る。
 米著名債券投資家のビル・グロス氏は「(現状の)レバレッジの高い金融市場は、ニトログリセリンを積んだトラックがでこぼこ道を走っているようなものだ」と警鐘を鳴らした。
 ◇持続的な景気拡大訴え
 トランプ氏は昨年の選挙中、低金利を続けていたイエレン議長について「(オバマ前政権の意向をくんで)政治的。恥を知るべきだ」などと批判。2018年2月に任期が切れた後、再任しない意向を示している。
 イエレン議長は15日の会見で、大統領と短時間会ったと明らかにした。その上で、政権の政策と金融政策の関係について「衝突するとは思わない。物価の安定が維持されるなら、強い経済成長は歓迎する」と述べ、大統領に持続的な景気拡大につながる政策実行を訴えた。(ワシントン時事)(2017/03/16-18:42)

コメントを残す