“有効求人倍率高い”というが/職探しの現場 実態は…/2017総選挙 – しんぶん赤旗

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2017年10月12日(木)

職探しの現場 実態は…

2017総選挙


 安倍晋三首相は選挙戦の中で、有効求人倍率の上昇を自慢して回っています。果たして職探しの現場の実態は―。東京・足立、埼玉・所沢、神奈川・川崎北の3カ所の公共職業安定所(ハローワーク)を訪ねました。

 (清水渡、杉本恒如、増田哲明)


劣悪条件で人集まらず悪循環に

 各地のハローワーク担当者は口をそろえて介護と保育の人手不足を訴えます。専門の窓口を設け、ツアー面接会や集団面接を実施しても、求職数が追い付きません。高齢化と働く女性の増加で介護と保育の需要が伸びているのに、労働条件が過酷だからです。

 「介護の現場は厳しい。きつくて給料が安いのが求職に結びつかない要因です。他の業種に比べて離職や転職も多い」(川崎北)

 「保育の仕事は朝が早く、遅番もあります。命を預かり責任も重いのに、給料は安い。国としてもっと力を入れないといけないところでしょう」(所沢)

 介護・保育の有効求人倍率の高さは、劣悪な労働条件を放置してきた安倍政権の失政なのです。

 その他の職種で倍率が高いのも、労働条件が厳しいためです。

 「求人が多いのは工事現場での交通整理です。しかし立ちっぱなしで大変だし、雨だと仕事がなくなり不安定です。建設・採掘にも多くの求人がありますが、肉体的にきつい。どちらも求職者が少ないので倍率が高くなっています」(足立)

 低賃金・過重労働の職場は離職者が多く、求職者が少なくなります。飲食や接客の仕事も同様です。雇用破壊の悪循環が有効求人倍率を高めています。

 他方、人気が高いのは給料が安定し土日に休める正社員の事務職です。しかし、「求人は極めて少ない」(埼玉労働局)のが実態です。介護や保育を除けば、正社員の就業者数はほとんど増えていません。現状改善が求められますが、安倍政権は「働き方改革」の名で雇用を破壊しようとしています。

 ハローワークのある職員はいいました。

 「有効求人倍率が高いというのは机上の話です。現場を見ていない。仕事を探す人はどんな仕事でもいいわけではない。自民党はある程度豊かな人たちだけを見て、下の方を見ていません。これではよくなりません」

 日本共産党は低賃金・長時間労動の現場を根本から転換し、「8時間働けばふつうにくらせる社会」を実現することをめざしています。

ハローワーク利用者の声

神奈川 川崎北

58歳女性 介護の仕事をしていたが辞めた。医療の知識と体力が必要で責任も重かった。事故があったらと思って辞めた。長く勤めたい。好きなところを見つけたら問い合わせたい。

50歳女性 看護の仕事をしていたが辞めた。週1日しか休めず大変だった。小学生の子どもがいるから18時までには家に帰りたい。そういう仕事は少ない。

東京 足立

34歳男性 溶接の資格を持っている。5年くらい勤めた会社は給料の遅配があり辞めた。一度は製造業の仕事が決まったけど試用期間の後で解雇された。早く次の仕事を探したい。

54歳女性 人材派遣会社で事務をしていた。8月に全社員が解雇された。事務はこなせると思うが、「その年齢では」といわれ、手応えは芳しくない。

埼玉 所沢

48歳女性 軽作業の仕事を探している。何度か面接に行ったが決まらない。販売や介護の仕事はたくさんあるようだが、自分にできるかというと違う。

66歳男性 有効求人倍率なんてまやかしだ。年金だけでは暮らせない。どんな仕事でもあればやりたいが、見つからない。加計学園の大学なんてつくっている場合じゃない。





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