楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは? – ネットショップ担当者フォーラム

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楽天が2017年下期の戦略を披露する「楽天EXPO2017」。三木谷浩史社長が「ブランド」を中心テーマに講演、「楽天市場」が重要視する「BRAND(ブランド)」「MEMBERSHIP(メンバーシップ)」「DATA(データ)」の3ポイントを解説した。

三木谷社長が4万5000店を超える「楽天市場」出店者に届けたメッセージとは。講演内容を抜粋して紹介する。

「楽天市場」が重要視する3つのポイント

楽天グループの会員は、世界で約11億人。年間取扱高は約1000億ドル(約13兆円)。日本の会員数は約9000万人、楽天市場と楽天トラベルといったマーケットプレイスでの年間取扱高は約3兆円。

楽天がめざす方向性は、出店者である皆さんのために、皆さんのお役に立てるように、グローバルでイノベーションカンパニーとして有り続けること。

そのなかで重要なことは3ポイントある。それは、

  • BRAND(ブランド)
  • MEMBERSHIP(メンバーシップ)
  • DATA(データ)
楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは?

多くの出店者が集まるなか、今後の方針を三木谷社長が語った

ブランド

名前、ブランド名はそんなに覚えてもらえないものだと思っている。家具を買うならこのお店、家電を買うならこのお店といったような消費行動がある。私たちの役割は、楽天というブランドで、(消費者を)皆さんのブランドへ水先案内することだ。

楽天というブランドをどうやって覚えてもらうのか。それがFCバルセロナとのパートナーシップだった。そのため、今年からブランドロゴを刷新し、アルファベット表記に統一した。

楽天とFCバルセロナが目指している方向性は極めて近いと思っている。たとえば、アマゾンさんはまず、自分たちで売ることを考えている。そして、足りない部分を店舗さんが補う形でやっている。楽天はそうではなく、まず店舗の皆さんに盛り上がってもらうやり方。

皆さん1人ひとりが、(FCバルセロナのスター選手である)メッシやネイマール(編注:ネイマール選手は8月、フランスのPSGに移籍することが発表された)であり、イエニスタであるといった発想で事業を運営している。

このFCバルセロナのブランディングは世界的に、もちろん日本でも大きなものになる。

FCバルセロナは、「More than a Club(クラブ以上の存在)」というスローガンの下、地域と共に発展し、世界中から愛される存在となっているサッカーの名門クラブ。メッシ、ネイマール、イエニスタといったイメージが強いが、高い志を持ったチームである。社会貢献活動、バスケットボールなど他のスポーツなども手がける社会団体。ぜひ認識してもらいたい。

楽天も創業時から、「More than a Company(企業の枠を越えた存在)」を掲げている。だからこそ、(出店者である)皆さんが成功していくことが需要だ。改めて宣言させていただく。

楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは? FCバルセロナへの想いなどを三木谷社長は熱く語った

三木谷社長はFCバルセロナへの想いなどを熱く語った

思い起こせば21年前、株式会社MDMが運営するのが「楽天市場」だった。なんで社名とサービス名が一緒ではなかったのか――それは自信がなかったから。漢字のロゴからスタートし、今回のロゴ刷新でアルファベット表記にして7色に統一。なんでこうしたことをやっているか?

楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは? ロゴの変遷

ロゴの変遷

楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは? 金融サービスを除くすべてのサービスでロゴを統一した

金融サービスを除くすべてのサービスでロゴを統一した

人間が覚えることができるブランドの数は限られている。楽天は「Google」「Apple」「Facebook」といった世界的な企業のようにブランドレベルを高めていきたい

単純に有名ということではなく、ブランドには哲学がしっかり存在していることが重要だと思っている。Appleであれば「シンプル」。Facebookは「つなげていく」。

楽天のコンセプトは「店舗」。More thanなサービス、More thanなカンパニーとして推進していく。繰り返しになるが、店舗さんが成功していく、笑っていただき幸せになること、これが重要だと思っている。

メンバーシップ

人工知能(AI)などの活用も重要だが、楽天は「ブランドメンバーシップ」を強烈に推進していきたい。

ブランドに何百億円も投資して終わりではない。それをビジネスに巻き込んでいく仕組みを作り、(出店者である)皆さんの商売のサイズを2倍、3倍にしていく。

ただ、「楽天市場」というスタンドアローンのサービスだけではその実現は難しい。楽天のサービスがAmazonさんやヤフーさんと異なるのは、総合的にさまざまなサービスを提供していることだ。

楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは? 楽天のエコシステム

クロスユースなど、提供するさまざまなサービスとの連携を進めていく方針

その中心となるのが楽天スーパーポイントだ。スーパーポイントを軸に楽天のさまざまなサービスとの連携を進めていきたい。

累計付与ポイント数は1兆ポイントを突破。年間発行数は約2000億ポイントで、利用可能店舗は約66万店に広がっている。

「楽天市場」店舗でのポイント付与率は全体の26%。だが、「楽天市場」店舗におけるポイント利用率は全体の81%となっており、グループ全体で見てもポイントは主に「楽天市場」で利用されていることがわかる。

楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは? 「楽天市場」店舗におけるポイント利用率は全体の81%

「楽天市場」店舗におけるポイント利用率は全体の81%

スマホの分野では特に強い。他社とのシェアは広がっていると思っている。

楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは? 楽天市場におけるスマホ経由の数値

スマホ経由の流通額などが伸びている

データ

いま世界中のIDがバラバラ。それを1つにしていくのが「Global ID Platform」。海外販売などがより手軽に行えるようになるだろう。楽天ユーザーは、楽天が提供するさまざまなサービスを1つのIDで利用できるようになる。

システムの統合、組織の統合もあわせて進めていく方針だ。

楽天・三木谷社長が語るバルサへの投資、「楽天市場」への想い、店舗へのメッセージとは?

ID連携を通じて顧客の利便性の向上などを進めていく

*この日(7月27日)の午後3時、楽天と電通は、楽天グループのビッグデータと電通グループ保有のマスメディアといった独自のデータ・知見を融合した新たなマーケティングソリューションの提供を手がける新会社「楽天データマーケティング株式会社」を設立し、10月から営業を開始すると発表した。

「楽天市場」における企業向けのブランドタイアップ企画の提供を強化する。楽天グループのビッグデータを活用した顧客分析に基づくパーソナライズされた広告商品を開発、企業のプロモーション展開を支援する。

また、ブランドの顧客戦略立案の支援や統合メディアプランニングサービスを提供する予定。

たとえば、テレビの視聴データと楽天の購買データ、または実店舗での利用データがIDを介してつながり、CMを観た人が商品を買ったのかといったことも検証可能になるという。

会見に登壇した三木谷社長は、「電通と楽天の強みを最大限に生かし、今までにない革新的な取り組みで広告業界をけん引していきたい。10年後には業界をリードするようなインテリジェントな組織になると思っている」と説明した。

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