日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移 – まぐまぐニュース!

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2017年8月1日に行われた、日新製鋼株式会社2018年3月期第1四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

  • 呉製鉄所 第1高炉拡大改修および第2高炉の休止時期の延期について
  • 2017年度第1四半期決算(概況)
  • 2017年度第1四半期決算
  • 2017年度第1四半期諸元
  • 経常利益差異内訳2016年度4-6月期(実績):2017年度4-6月期(実績)
  • 貸借対照表(2017年6月末)
  • 2017年度業績予想(概況)
  • 2017年度業績予想
  • 2017年度業績予想諸元
  • 経常利益差異内訳 2016年度通期(実績):2017年度通期(予想)
  • 剰余金の配当

呉製鉄所 第1高炉拡大改修および第2高炉の休止時期の延期について

三好宣弘氏(以下、三好):まず私から、呉製鉄所第1高炉の拡大改修および第2高炉休止時期の延期につきまして、説明させていただきます。

この経緯につきましては、日新製鋼の子会社化が完了した2017年3月13日以降、当社と新日鐵住金の間で連携施策・シナジー効果の検討を加速しております。

そのシナジー効果の第1号として、新日鐵住金が持つ高炉長寿命化に関する設備技術や、操業技術を移転し、活用することで呉の第1・第2高炉の稼働期間を延長できる。そう判断いたしました。

それにしたがい、第1高炉の拡大改修時期を、2023年度末を目途に延期しました。

昨年2月1日のリリースで(拡大改修時期は)2019年度末を目途としておりましたが、4年延長するかたち(2023年度末までに拡大改修すること)を考えております。そののち、第2高炉を休止する計画です。

この(拡大改修時期延期の)目的は、3点ございます。

1点目は、足下の投資余力を拡大し、コア製品戦略投資を加速すること。

2点目は、コア製品戦略の実現による収益力・財務体質強化の早期具現化を図ること。

そして3点目は、良好な収益環境下での高炉改修投資を実現することです。

簡単ではございますが以上で、私から呉製鉄所に関する説明を、終わらせていただきます。

2017年度第1四半期決算(概況)

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司会者:それでは続いて、三宅よりご説明させていただきます。

三宅康秀氏(以下、三宅):日新製鋼株式会社財務部長の三宅でございます。私からは、2017年度第1四半期決算の概要についてご説明させていただきます。

まず、全体の概況でございます。こちらの資料をご覧いただくとわかるように、大きく分けて4つございます。

まず、国内鋼材需要につきましては、建築や自動車などの需要分野が堅調を維持。輸出市場も、比較的堅調に推移してまいりました。

次に、昨年度来の原料価格高騰による販売価格への転嫁遅れへの解消に向けて、お客様のご理解を得ながら原料高騰分を反映させる取り組みに尽力し、また生産面においては、昨年度に生じた設備トラブルの解消および安定供給体制の確立を推進してまいりました。

結果として、第1四半期の実力ベースの連結経常損益は、新日鐵住金子会社化による償却方法の変更による、マイナス約13億円。また、販売価格転嫁遅れの未解消部分の影響等、こちらもございまして、実力ベースマイナス14億円となりました。

一方で、在庫影響60億円により、決算ベースの経常利益は46億円を確保。対前年同期比で59億円の増益となりました。

そして、ステンレスに関しては、販売価格改善や安定生産・品質改善等の取り組みにより、30億円の連結経常利益を計上し、対前年同期比で55億円の増益となりました。

2017年度第1四半期決算

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

それでは、今第1四半期決算の詳細をご説明します。資料中央にある、「2017年4-6月期a列」を中心にご説明いたします。

まず、段No.1の売上高が1,487億円。前年同期比で、293億円の増収です。

次に、段No.2の営業利益が36億円。

段No.5の経常利益合計が46億円で、前年同期比59億円の増益。内訳は、段No.3の普通鋼・特殊鋼で、前年比4億円増益の16億円。段No.4のステンレスにおきましては、前年比55億円増益の30億円です。

これらの結果、段No.6の親会社株主に帰属する当期純利益は、32億円。対前年比で47億円の増益です。

一方、資料の下をご覧ください。段No.9の在庫評価合計が、今4-6期でプラス60億円。前年比90億と大幅にプラスとなったことから、段No.12の実力ベースの経常利益は、マイナス14億円。前年比でマイナス31億の減益です。

(実力ベースの経常利益の)うち、普通鋼・特殊鋼(段No.10)につきましてはマイナス24億円。前年比マイナス51億円と、大きくマイナス(の結果となりました)。

一方、段No.11番のステンレスにつきましては、プラス10億円。前年比20億円の増益となっております。

2017年度第1四半期諸元

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

次に、2017年度第1四半期諸元でございます。

まず、粗鋼生産量でございます。段No.3にあるように、(合計)89万トン。販売数量(の合計)は、段No.6にあるように88万トン。前年同期比でそれぞれ3万トン・6万トン(増加した)というかたちで、ともに微増となってございます。

一方、原料価格の高騰を販売価格への反映に進めてきたことから、段No.7の鋼材平均単価につきましては、(1トンあたり)12万6,000円ということで、前年同期比1万7,000円の価格アップです。

また、足下の好調な国内需要に対応したということで、(段No.8の)輸出比率につきましても16パーセントで、ほぼ前年並み。

また、段No.9の輸出の為替レートにつきましては、(1ドルあたり)111円。前年同期からすると、若干の円安となった状況でございました。

経常利益差異内訳2016年度4-6月期(実績):2017年度4-6月期(実績)

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

次に、2016年度4-6期に対しての、経常利益差異の内訳でございます。

まず、前年度の2016年度4-6月期のマイナス13億円。これに対しまして、変動要因がございます。

販売関連でプラス160億円。うち、販売価格差でプラス130億、数量構成差でプラス25億、輸出為替差でプラス5億というかたちです。

一方で、原料価格高騰を受けて、購買関連につきましてはマイナス210億円。うち、鉄鉱石でマイナス35億円、石炭でマイナス85億円、油類でマイナス5億円。ニッケル原料でマイナス20億円、クロムでマイナス35億円、そして輸入為替差でマイナス20億。大きくマイナスとなっております。

次に、コスト等のところで、マイナス11億円。こちらにつきましては、冒頭の概況でもご説明させていただきましたが、今年度から減価償却方法を定額法から定率法に変更しました。その影響が、マイナス13億円出てございます。

一方で、子会社等につきましては、海外グループ会社等が好調だったことにより、プラス30億円を計上しております。

そして、在庫評価のプラス90億円。

以上のことから、今期は前年同期に対して59億円増益した、46億円という実績となりました。

貸借対照表(2017年6月末)

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

次に、2017年6月末の貸借対照表でございます。

資産合計は7,138億円。2017年3月末から74億円、若干の増加というかたちとなってございます。

こちら(の増加要因)は、大きなものとして、たな卸資産の増加等の183億円。こちらにともなう増加といったところが、主な要因でございます。

次に、負債合計でございますが、4,831億円。(2017年3月末から)29億円の増加となっております。うち有利子負債につきましては、2,434億円。15億円の減少となってございます。

また、純資産合計につきましては2,306億円で、(2017年3月末から)44億円の増加。内訳としては、利益剰余金が足下の第1四半期の当期純利益等もございまして、45億円の増加というかたちとなってございます。

2017年度業績予想(概況)

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

それでは次に、2017年度業績予想の概況をご説明させていただきます。

全体感といたしまして、製造業の回復基調や東京五輪関連の需要本格化など、鋼材需要につきましては今後も堅調に推移すると見込まれております。

一方で、中国の粗鋼生産量の増加や米国の保護貿易的な施策など、懸念される要因も見られる状況でございます。

このような状況の下、通期の業績につきましては、連結売上高6,200億円、連結経常利益は160億円と、対前期比増収増益を見込んでおります。なお、本業績予想には、新日鐵住金子会社化による償却方法の変更による、マイナス50億円を含んでおります。

引き続き原料価格上昇分を販売価格に反映させる活動に注力していくとともに、当社独自のコア製品のマーケット開発と拡販を図っていきたいと考えてございます。

また、生産面におきましては、今年度は安定供給を重視した操業を見込んでございます。今後は新日鐵住金の協力を得つつ、操業改善に努めていく次第でございます。

新日鐵住金との連携に関して、「事業戦略会議」を設置しており、現在さまざまな検討を推進中でございます。なお、本業績予想につきましては、同社とのシナジーは織り込んでおりません。

そして、海外の関係会社に関しましては、足下の業績は堅調ではあるものの、冒頭の懸念要素等もあり、下期にかけては慎重に業績を見込んでいる状況でございます。

2017年度業績予想

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それでは、2017年度業績予想のご説明です。資料のc列を中心に、ご説明させていただきます。

まず、段No.1の売上高が6,200億円。2016年度に対する差異は、(資料の)右側の②にあるように、945億円の増収でございます。

次に営業利益が、段No.2で180億円。

経常利益合計が、段No.5で160億円。前年同期101億円の増益です。その内訳として、段No.3の普通鋼・特殊鋼が、16億円増益の120億円。段No.4のステンレスは、85億円増益の40億円の見通しでございます。

内訳といたしまして、段No.9の在庫評価(の合計)が50億円。前年同期から60億円の増加です。

こちらを除いた実力ベース(の合計)でございますが、段No.12の110億円。対前年同期で41億円の増益です。内訳は、段No.10の普通鋼・特殊鋼で11億円増益の90億円。段No.11のステンレスで、30億円増益の20億円を、見通しとしております。

2017年度業績予想諸元

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

次に、こちらの2017年度業績予想諸元でございます。こちらも、資料のc列でご説明させていただきます。

段No.3の粗鋼生産量(の合計)が、358万トン。

段No.6の販売数量(の合計)が、362万トン。ほぼ、前年度並みの数字の見通しでございます。

一方で、段No.7の鋼材平均単価につきましては、(1トンあたり)12万5,000円ということで、前年同期から1万6,000円の価格のアップを見込んでございます。

また、(段No.8の)輸出比率につきましては、13パーセント。

(段No.9の)輸出為替レートにつきましては、112円。2016年度平均108円から、4円ほどの円安の見込みとしてございます。

経常利益差異内訳 2016年度通期(実績):2017年度通期(予想)

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

それでは、経常利益差異の内訳のご説明です。

2016年度通期の経常利益は、59億円でございました。

これに対しまして、(今年度通期は)販売関連で460億円を見込んでおります。変動要因は資料のとおりで、価格差で410億円、輸出為替差で20億円、数量構成差で30億円です。

一方、購買関連ではマイナス400億円を見込んでおります。変動要因は、鉄鉱石(マイナス80億円)・石炭(マイナス120億円)。また、油類(マイナス20億円)・ニッケル原料(マイナス15億円)・クロム(マイナス65億円)。ほぼすべての原料が、上がっているという状況でございます。

また、円安であるということも受けて、輸入為替差も60億円のマイナスとなっております。

コスト等につきましても、先ほど第1四半期のところでもご説明いたしましたが、減価償却方法の変更影響がございます。それにより、通期で50億円マイナス。

また、電力単価のアップの影響がマイナス15億円。これらにより、コスト等につきましては、トータルで59億のマイナスでございます。

一方で、子会社等につきましては、第1四半期と同様、海外グループ会社等の貢献が大きいということで、40億円のプラス。

そして、在庫評価につきましては、60億円のプラス。

これらを合わせて、(経常利益の2017年度通期予想は)101億円増益の、160億円というかたちで公表させていただいております。

剰余金の配当

日新製鋼、1Qは増収増益 国内鋼材需要・輸出市場が堅調に推移

最後に剰余金の配当ですが、1株当たり15.0円の中間配当を実施予定です。

なお、期末配当につきましては現時点で未定としております。

また、今年度から利益配分に関する基本方針を変更しております。

資料の下の四角囲みに記載しておりますが、連結業績に応じた適切な剰余金の配当を実施していくということで、利益の配分の指標としては、連結配当性向の年間20パーセントから30パーセントを目安としております。

以上で私からの説明を終わらせていただきます。





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