京都のホテル、閑散期も好調 外国人客急増で収益性向上 – 京都新聞

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京都市内のホテルにチェックインする外国人観光客。宿泊者に占める割合が高まっている(22日午後3時、下京区・リーガロイヤルホテル京都)
京都市内のホテルにチェックインする外国人観光客。宿泊者に占める割合が高まっている(22日午後3時、下京区・リーガロイヤルホテル京都)

 訪日外国人客の急増で、京都市内のホテルの採算性が向上している。従来は閑散期とされた夏季や冬季も宿泊需要が好調で、客室単価を上げたにもかかわらず高い稼働率を維持している。収益性の伸びは海外の主要都市と比べても際立っており、各ホテルは改装やさらなる料金アップを計画するなど強気の戦略を打ち出している。

 京都文化交流コンベンションビューロー(中京区)がまとめた昨年の市内33ホテルの外国人客宿泊状況調査によれば、閑散期とされる1月の客室稼働率は71・9%で、14年の調査開始以来初めて70%を超えた。同月の外国人利用率も30・6%と前年比7・4ポイント増で、外国人客がオフシーズンの集客に貢献していることを示す。

 さらに英国のホテル市場調査会社STR社によると、販売可能な客室1室当たりの売上額である「客室収益指数」の増減率は、京都市が前年比9・8%増で東京都の3・9%増を上回った。

 海外ではニューヨークが12・3%減、パリは22・7%減で、同ビューローは「京都の客室単価は海外の観光都市に比べてまだ低いが、収益性の伸び率では上回っている」と分析する。

 実際、京都市内では京都ホテルオークラ(中京区)が昨年に客室単価を前年より7%上げたが稼働率は89・0%と高水準だった。

 昨年に全面改装したリーガロイヤルホテル京都(下京区)も客室単価は上昇傾向。ホテルグランヴィア京都(同)も同様で、今年は客室やレストランの改装を計画している。

 大阪市に本社を置くホテルの関係者は「大阪は中国人観光客の鈍化などで客室単価が緩やかに下がっているが、京都は強含みだ」と京都のホテル市場の活況ぶりを強調する。

 帝国データバンク京都支店によると、15年度の京都府内に本社を置くホテル・旅館150社の収入高は計1054億円(前年度比2・7%増)で4年連続で増加している。

 ただ、収入高規模が1億円未満の小企業は「横ばい」が71・4%に上る。同支店は「宿泊施設の建設が相次ぎ、競争が激化する中、違いを出せない中小の施設は厳しさを増す可能性がある」と指摘する。

 同ビューローも「訪日外国人は今後も増える見込みだが、各ホテルは今後、魅力の向上や機能の拡充、リピーターの確保で顧客を囲い込む努力が求められる」としている。

【 2017年02月23日 10時26分 】





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