大成建設、シールド工事向けCIMシステムを構築 施工管理情報の統合と見える化 – ITmedia

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大成建設は、シールド工事における施工管理情報・記録を統合し、見える化したCIMシステム「T-CIM/Shield」を発表した。新規受注工事に対して積極的に導入を図り、第1弾として、首都高速道路発注の高速横浜環状北西線シールドトンネル工事に導入するという。





施工管理情報の統合と見える化

 大成建設は、同社の施工関連情報を管理、共有する「T-CIM」システムのうち、シールド工事を対象とした「T-CIM/Shield」を構築し、施工現場に順次導入を開始する。同システムの適用により、シールド工事で必要となる情報を電子化して一元管理し、見える化することで、生産性や品質、安全性の向上を図ることが可能という。

 シールド工事は、都市部の地下を長距離に渡って掘削し、地盤を支えるセグメントを組み立ててトンネルを構築するため、常に移動するシールドマシンの位置を正確に把握することが重要だ。しかしシールドマシンの位置は、図面上にプロットしたデータなどを基に確認しており、さまざまな施工管理情報を紙媒体で項目毎に記録・保管しているため、必要なデータを迅速に検索、確認できないという課題があった。

 こうした課題を解決するため大成建設は、シールド工事における施工管理情報・記録を統合し、見える化したT-CIM/Shieldを2017年3月に発表した。

「T-CIM/Shield」の構成 出典:大成建設

 同CIMシステムは、シールドマシンの現在位置をモニター画面により自由な縮尺で表示・確認し、近接した既設交通施設やインフラ設備などの近接構造物との位置関係を正確に把握できる。刻々と変化する土層断面データもリアルタイムに表示し、現状の掘削土層と今後出現する土層の状況を正確に把握することが可能だ。

 横断図として画面表示されるセグメント情報には、セグメントリング毎にシールドマシン掘進時の測定データや施工記録、セグメント図面や組立記録、品質管理記録などがひも付けされ、PCで一元管理するため、過去の施工情報や記録を容易に取り出せる。

 また「シールドトンネル工事に係る安全対策ガイドライン」(2017年3月厚生労働省発表)に記載されているセグメントのひび割れ、継手の損傷、漏水などの継続的なモニタリングについても、同CIMシステムでは各セグメント組立後の上記に挙げた状態をタブレット端末によりスケッチや写真撮影で保存し、安全対策にも適切に対応できる。


「T-CIM/Shield」の表示画面例 出典:大成建設

 この他、シールドマシンの現在位置と掘進状況は、インターネット経由で情報端末などにより場所を問わずリアルタイムに把握でき、工事関係者だけでなく発注者とも情報を共有することが可能だ。

 同社は、同CIMシステムを新規受注工事に対して積極的に導入を図り、第1弾として、首都高速道路発注の高速横浜環状北西線シールドトンネル工事に導入する。


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