【新社長登場】JFEエンジニアリング 大下元氏 – ヘッドライン ニュース

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【新社長登場】JFEエンジニアリング 大下元氏

【新社長登場】JFEエンジニアリング 大下元氏

▽ 事業環境が変化しています。
 「人口減少により国内インフラ市場は、良くて横ばい。しかし事業主体が官から民に大きく変わっていく。当社はプラントをつくる会社だが、自ら運営する会社に変わらなくてはならない。ごみ焼却プラントの運転・保守(O&M)の実績はあるが、事業主体となった経験はなかった。欧州、アジアでは公共サービスを民営化する流れが定着している。日本が世界で最も遅れていたが、今後?年間で本格化するだろう」

▽ 運営事業にシフトする上で必要なことは。
 「設計・調達・建設(EPC)の競争力を高めることが前提となる。これなくして?年、?年にわたる運営事業や事業投資で成功できない。民営化はごみ処理プラントで始まり、上下水プラントに広がっていく。浜松市からヴェオリアなどと共同で受注した下水道コンセッション(公共施設等運営権)事業は日本初の試みだ。これまで実施したPFI(民間資金等活用事業)はEPCプラスO&Mで、当社にとっても本格的な民営化事業は今回が初めて。ノウハウを蓄積して今後の案件受注につなげたい。水処理プラントの新設市場は2000億?2500億円規模だが、運営の市場は将来3000億円規模に育っていく」

▽ 電力事業が伸びています。
 「太陽光発電、バイオマス発電プラントを中心にプラント受注は好調だ。子会社の新電力会社のアーバンエナジーを通じて売電事業を展開しており、?年度売上高は130億円、?年度は170億円を目標にしている。安定的に200億?300億円事業に育てていく。同社の電力は?%が再生可能エネルギー由来。顧客は環境特性を評価してくれる。静岡県磐田市などで熱電供給事業を実施することも決めている。地域限定だから成り立つ事業で、ドイツの地域分散型電気供給事業に学んだ。全国自治体にニーズがあると考えており、水なども含めたユーティリティ供給会社としての提案を強めていきたい」

▽ 海外事業は。
 「現在苦戦中だが、新興国には大きなインフラ需要が存在する。東南アジアの国にはPPP(公民連携)の思想は浸透しており、フィリピンのマニラ市は東西両地区とも完全コンセッションで上水道が運営されている。当社は同国最大の上水道プラント更新工事を受注するなど、上下水とも豊富な実績がある。東南アジアでインフラ運営事業をいかに展開するかは?年度から始まる次期中期経営計画のテーマになるだろう。ごみ処理炉受注は遅れているが、橋梁は順調でミャンマー拠点の製作能力を高めている」

▽ 中計最終年度の今期業績見通しは。
 「受注5000億円、売上高4200億円程度を想定。経常利益は250億円を見込む。前期受注が目標を達成できなかったため、今期中計目標の売上高5000億円、経常利益300億円には届かない。今上期は出足好調で、海外で700億円を受注できれば年度目標は達成できる。3年間で事業投資、M&Aに約200億円を投じたが、次期中計では倍はやりたい」(聞き手=加納修)

〈横顔〉
 日本鋼管入社以来、造船・エンジニアリング畑を歩む。狩野久宣前社長の死去により慌ただしい就任となったが、目指す会社像は明確だ。自らの性格を評して「八方美人」。2択を迫られる局面でも、二兎を追うことを考える。肝に銘じる言葉は「ヘルス・ファースト、ファミリー・ファースト」。家族が力の源泉だ。
(おおした・はじめ)

 82年(昭和57年)早稲田大学法学部卒、同年日本鋼管入社、12年JFEエンジニアリング常務執行役員、14年専務執行役員、15年取締役専務執行役員、16年代表取締役専務執行役員、17年3月社長就任。山口県出身、59歳。





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