【モール空洞化】、アマゾン効果でクリスマス前でも店舗閉鎖!売り場からアプリに移行? – BLOGOS

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■ホームセンター第2位のロウズは5日、アメリカ国内の20店とカナダの31店を閉鎖すると発表した。ロウズは国内1,740店を含む2,390店を展開しているが、今回の店舗スクラップでは不採算店舗を中心に閉鎖する。ロウズは3か月前、5年前に買収したオーチャード・サプライ・ハードウェア全99店とそのディストリビューションセンター1ヵ所をスクラップすると発表したばかり。

ロウズCEOに7月から就任したマービン・エリソン氏は従業員に充てたメールで「一部には『業績の悪い店舗があるにもかかわらず、なぜ以前のマネジメントチームは閉鎖しなかったのか?』と思うかもしれないが、私には答えることができません」と書いており「いい企業にするために本気になるならば閉鎖義務もある」と明言している。なおエリクソン氏は前職となるJCペニーCEO時代、200店舗近くも店舗スクラップを行っている。

大型店の閉鎖はロウズにとどまらない。先月倒産したシアーズでも追加の店舗スクラップのニュースだ。

シアーズの新たな店舗閉鎖数は40店舗。シアーズは倒産申請前の8月、傘下のKマートを含む46店舗の閉鎖を発表した。破産直後に142店舗の閉鎖を発表しており、合わせて188店舗のスクラップとなっていた。これに今回の40店舗の閉鎖で、シアーズやKマートの228店舗が消滅することになる。

ロウズやシアーズ、Kマートのスクラップでショッピングセンターの空洞化が進むのだ。しかし店舗閉鎖が本格化するのは、クリスマス後だ。大型店による大量スクラップ候補は、書店チェーンのバーンズ&ノーブルだろう。バーンズ&ノーブルでは既存店・売上高前年比が何年にもわたって前年を下回っている状態だ。一部では今年が最後のクリスマスとなるとの向きもある。大型店を600店以上を展開するバーンズ&ノーブルが仮に身売りができても不採算店の閉鎖は免れないことになる。

倒産や売却はないものの店舗閉鎖の可能性が高まっているのはホームファーニッシングの最大手、ベッドバス&ビヨンドだ。ベッドバス&ビヨンドは赤字に陥ってはいないが利益率の低下が加速化しており、アマゾン効果で1,000店舗を超える店舗展開が難しくなっている。ベッドバス&ビヨンドも来年早々、大きな決断を発表するかもしれないのだ。

 全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、第3四半期(7月〜9月期)のモール空室率は9.1%となった。9.1%の空室率は2011年第4四半期以来、約7年ぶりの高さ。前期の8.6%から0.5ポイント上昇し、増加幅もリーマンショック時の2008年第1四半期の7.9%から同年第2四半期の8.4%に増加した以来だ。また前年同期の8.3%からは0.8ポイントの上昇となっている。

モール空室率はリーマンショック後、2011年第3四半期(7月〜9月期)にピークとなる9.4%を記録し、それ以降は緩慢な回復基調にあった。これが店舗閉鎖が相次いでいることで2016年から反転し、空室が増えているのだ。

今回の急増はモールの核テナントとなっていた老舗デパートメントストアのボントン・ストアズが4月、チャプター11(連邦倒産法第7章)後に清算に踏み切り256店舗をスクラップしたことに加え、シアーズが不振を理由に相次いで店舗閉鎖を行ったことがある。

またトイザラスと傘下のベビーザラスが今年6月、全735店の清算手続きを完了したことも影響している。さらにJクルーやアバークロンビー&フィッチ、ロード&テイラー等も一部閉鎖が伝えられている。

モールからデパートメントストアなどの大型店が撤退することで集客が妨げられ、小スペースのテナントも埋まりにくくなっている。さらにモール集客の低迷でアパレルチェーンも閉店や倒産が余儀なくされている悪循環に陥っているのだ。

アマゾンなどのオンラインストアで買い物する消費者が増え、またそれを助長するようにショッピングセンターから大型店が撤退することで、「小売の地殻変動」がモール空室率を悪化させている。

 ロウズやシアーズに加えて、閉店候補のバーンズ&ノーブルやベッドバス&ビヨンド等、まだまだ大量閉店が続きそうだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾン・エフェクトによるチェーンストア・メルトダウンが進んでいます。残念ながらチェーンストアを理論ではなく原理原則でとらえていると、この現象は見えません。

つまりチェーンストアを成長戦略の中心と考えて出店を続けると将来的に苦しくなるということです。アメリカ小売業チェーンが今、考えていることはアマゾンとミレニアル世代。この二つを無視して大量出店などはできません。逆にいえばこれらをスルーして出店を続けてきたチェーンが代償を支払っているといえます。

また、今後もその代償はしばらく続きモールの空洞化も進みます。当ブログで何度も書いているように消費者の買い物の仕方が変わる「地殻変動」が、鈍化するどころか加速しています。「買い物はお店に行く」という前提が崩れているのです。手のひらにあるアプリで買い物する時代に売り場は一つのチャネルでしかありません。「売り場至上主義」「リアル店舗至上主義」に固執すると、客離れです
 日本でもモールの空洞化は進んでいますが、日本の5年〜10年先をいくアメリカを見ればさらに空洞化が加速です。





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