マッチングサービス「Facebook Dating」のテスト運用が南米コロンビアで開始 「意義深い」出会いを提供できるか? – リアルサウンド

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 Facebookは、今年5月に開催した開発者会議「F8」において、デートマッチングサービスをリリースすると発表した。そのサービスがついに現実のものとなる。マッチングアプリ市場は国内外で成長傾向にあるなか、後発組とも言える同社の動向に注目が集まる。

セキュリティにも配慮したマッチングサービス

 US版TechCrunchは21日、Facebookがデートマッチングサービス「Facebook Dating」のテスト運用を南米コロンビアで開始すると報じた。同サービスは、iOSとAndroid対応Facebookアプリのひとつの機能として提供される。

 同サービスを利用するには、Facebookに登録済みの個人情報を利用することに了承した後、自由入力フォームに身長や宗教等の追加情報を入力することから始める。さらに、性格に関する20の質問に答えることによって、より詳細なプロフィールを作成することもできる。こうして完成したプロフィールにもとづいて、1日に100人まで出会いを求めているユーザが紹介される。紹介されたユーザリストにフィルターをかけて絞り込むこともでき、そうしたフィルターにはユーザの現住所から距離といったものが用意されている。ちなみに、Facebookですでに友だちとなっているユーザは紹介されない。

 興味のあるユーザを見つけたら、文字と絵文字のみを送信できる同サービス専用のチャットツールを使ってコンタクトをとることができる。メッセージ送信先のユーザから返信があれば交流を始めることができ、そのまま専用チャットツールを使い続けても良いし、ほかのツールを使って交流を深めることもできる。反対にメッセージを送ったユーザから返信がない場合には、そのユーザをフォローすることができない。この仕様により、興味をもったユーザの動向を追跡(あるいは監視)するストーカー行為を予防している。

 コロンビアからテスト運用する理由を同サービスのプロダクトマネージャーであるNathan Sharp氏に尋ねたところ、南米はデートマッチングサービスに寛容であること、Facebookの月間アクティブユーザが3,000万人いること等が理由である、と答えた。なお、同サービスの今後の世界展開に関しては現時点では不明だ。

海外メディアの反応

 前出のTechCrunchの記事では、Facebook Datingからうかがえる「哲学」をまとめている。そうした哲学の第一の原理として、Facebookは「意義深い関係(Meaningful relationships)」を提供しようとしている、と評している。この関係は決して「一夜の情事(one-night-stand)」ではなく、明日も明後日も目覚めたいと思える出会いである、とも述べている。

 テック系メディア『The Verge』は、Facebookユーザは全世界で22億人いるものも、同サービスに興味を示すような「フォトジェニックな」画像を好む若年層のユーザのあいだで人気となるかどうかが問題である、と指摘している。なお、近年では若年層のユーザの関心がFacebookからInstagramやSnapchatに移行する傾向が全世界的に見られている。

 CNETは、Facebookユーザのうち2億人が「シングル」というステータスを使っていることを伝えている。そして、同サービスは、こうしたシングルのユーザとFacebookアプリのあいだのエンゲージメントを強化し広告収入に貢献するだろう、と論じている。

成長するマッチング市場

 デートマッチング市場にはすでに多数のマッチングアプリが乱立しており、Facebookは言わば後発組と言える。競争の激しい同市場は、今後も成長を続けると予想されている。

 アプリ調査会社App Annieは、2月14日、世界のマッチングアプリ市場に関するレポートを発表した。その発表によると、2017年における上位5位までのマッチングアプリの世界消費支出は、前年比で約2倍となった。

 また、株式会社サイバーエージェント傘下でマッチングアプリ「タップル誕生」を運営するマッチングエージェントは、2017年5月、日本国内のマッチングアプリ市場に関するレポートを発表している。そのレポートは、2017年の同市場の規模は2015年比で73%増の208億円となったことを伝えている。さらに、2022年には2017年比で約2.8倍の577億円に成長すると予測している(下の画像参照)。

画像出典:サイバーエージェント「オンライン恋活・婚活マッチングサービスの国内市場調査を実施」

 以上のようなマッチングアプリ市場に莫大な個人情報を蓄積しているFacebookが参入することによって、その勢力図が大きく変わるかも知れない。

トップ画像出典:US版TechCrunch「Inside Facebook Dating, launching today first in Colombia

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi





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