盟主・三越伊勢丹、急速に経営悪化の異常事態…百貨店の存在意義消失か、エステサロン買収 – Business Journal (風刺記事) (プレスリリース)

Home » 03消費 » 盟主・三越伊勢丹、急速に経営悪化の異常事態…百貨店の存在意義消失か、エステサロン買収 – Business Journal (風刺記事) (プレスリリース)
03消費, 全国百貨店売上高 コメントはまだありません
三越本店(撮影=編集部)

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は旅行会社、ニッコウトラベルを株式公開買い付け(TOB)で完全子会社にする。TOBの期間は2月13日から3月23日で、TOB価格は1株390円。2月9日までの直近1カ月の終値単純平均301円に対して29.57%のプレミアムを付けたかたちで、株式取得額は36億円に上る。ニッコウトラベルの創業者である久野木和宏氏などが持つ計43.33%はTOBに応募する。

 久野木氏はユニークな起業家だ。日本大学芸術学部を中退し、デイリースポーツを経て独立。1973年に広告会社の日本広告(現ニッコウ企画)、76年に旅行会社の日航トラベル(現ニッコウトラベル)を設立して、それぞれの社長に就任した。

 久野木氏は熟年層だけに的を絞って起業した。その後、99年に日本証券業協会に株式店頭公開し、2000年に東京証券取引所第2部へ上場した。

 熟年向けの海外パッケージツアーは、欧州の運河クルーズが目玉で、顧客の9割は60歳以上である。しかし、欧州に吹き荒れたテロの影響で、主力の欧州ツアーが打撃を受けた。17年3月期の営業収益は前期比10%減の39億円、営業利益は56%減の8700万円、純利益は81%減の4000万円に大きく落ち込む見込み。配当も無配(前期は11.5円の配当)にする。

 久野木氏は、すでに経営から離れており、ホテルオークラ出身の古川哲也氏が社長を継いでいる。久野木氏の一族は、TOBによっておよそ16億円のキャッシュを手にする。

三越伊勢丹は大黒柱の伊勢丹新宿本店のアパレルが不振

 百貨店は、業界そのものの存在が問われる瀬戸際に立たされている。日本百貨店協会がまとめた16年(暦年)の全国百貨店売上高は5兆9780億円で、36年ぶりに6兆円を割り込み、ピークの91年と比べて4割減った。主力の衣料品の苦戦が続いていることが主な原因だ。

 一方、通信販売業界は右肩上がりの成長を続けている。日本通信販売協会のまとめによると、15年度(15年4月~16年3月)の通販の売上高は前年度比5.9%増の6兆5100億円。17年連続してプラス成長しており、直近の10年の平均成長率は6.9%。牽引役はネット通販だ。

 ネット通販が拡大するなかで、百貨店離れが大都市にも広がっている。その象徴が「百貨店の勝ち組」といわれてきた三越伊勢丹HDの業績悪化だ。17年3月期の連結売上高は前期比2.9%減の1兆2500億円、営業利益は27.5%減の240億円、純利益は51.0%減の130億円の見込み。目標に掲げていた連結営業利益500億円は2年後にずれ込む。

コメントを残す