閉鎖相次ぐ百貨店 ネット通販に押され2けた減収 訪日需要の恩恵ない地方・郊外店 – JAPAN style 訪日ビジネスアイ

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03消費, 全国百貨店売上高 コメントはまだありません



2017/03/01


全国で百貨店の閉店が相次いでいる。2月28日には西武筑波店(茨城県つくば市)と八尾店(大阪府八尾市)が営業を終了した。三越千葉店(千葉市)も3月の閉店を予定するなど、地方や郊外での閉鎖が目立つ。個人消費が冷え込むなか、台頭するショッピングセンター(SC)やインターネット通販に顧客を奪われているほか、地方や郊外は訪日外国人の“爆買い”の恩恵が少ないことも追い打ちをかける。


201703011249_1-300x0.jpg2月28日に閉店した西武筑波店。最後の営業日には開店前からセール目当てに多くの人が訪れた=茨城県つくば市


「近くに住んでいるので時々来ていたが、閉店は残念ね」。28日に閉店した西武筑波店。同店での最後の買い物に訪れた60代の主婦は寂しそうに話した。


西武筑波店のピーク時(1992年2月期)の売上高は248億円だが、2016年2月期は半減となる128億円まで落ち込んでいた。専門店を多く抱える大型SCが近隣にできた影響をもろに受けたほか、05年につくばエクスプレスが開業すると「東京都心部の百貨店に顧客が流れた」(そごう・西武幹部)という。


日本百貨店協会によれば、16年の全国百貨店売上高(全店ベース)は前年比3.2%減の5兆9780億円。ユニクロなどの専門店やネット通販、SCの勢いに押され、ピークだった1991年の9兆7130億円に比べ4割も減少した。


特に苦境に立たされているのが地方や郊外だ。東京や名古屋、大阪といった主要10都市の2016年の百貨店売上高は5年前の11年に比べ1.6%増加。これに対し10都市以外の地域は11.0%も売上高が減った。地方はより少子高齢化が進むほか、陰りが見えてきたとはいえ“爆買い”の恩恵を受ける都市部の店舗に比べ訪日外国人の来店が少ない。


地方や郊外での不振を受け、そごう・西武は昨年9月にそごう柏店(千葉県柏市)と西武旭川店(北海道旭川市)の営業を終了。JR仙台駅前の「さくら野百貨店仙台店」を経営するエマルシェ(仙台市)は2月27日、仙台地裁に自己破産を申請し、破産手続き開始の決定を受けた。


都市部の百貨店では、高島屋が今春、新宿店(東京都渋谷区)に空港型免税店を導入し訪日客の取り込みを狙うほか、東武百貨店が池袋本店(東京都豊島区)に3月、家具大手「ニトリ」を誘致する。大手各社は都市部の店舗に経営資源を振り向ける一方、地方や郊外は反転攻勢の道筋を描けていないのが現状だ。(大柳聡庸)

 




大手百貨店の店舗閉鎖

営業終了日 店舗 開店
2017年7月末 堺北花田阪急(堺市) 04年
3月20日 三越多摩センター店(東京都多摩市) 00年
三越千葉店(千葉市) 1984年
2月28日 西武筑波店(茨城県つくば市) 85年
西武八尾店(大阪府八尾市) 81年
16年9月30日 西武旭川店(北海道旭川市) 75年
そごう柏店(千葉県柏市) 73年







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