〔焦点〕消費停滞に高齢者の節約志向、背景に長生きリスク 貧困化も – Reuters Japan

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[東京 16日 ロイター] – 4年連続のベア実施で期待された個人消費の足取りが、予想外に重い。識者の間では、勤労者層とは別の集団の動向に関心が集まっている。

総人口に対する比率が年々高まっている高齢者の存在だ。「長生きリスク」を意識した年金生活者の「節約志向」に加え、高齢者の単身化や貧困化の影響も目立ってきており、日本の消費構造の先行きに不安を投げ掛けている。

<消費押し下げる高齢者の節約>

「お年寄りの原宿」と呼ばれている東京都豊島区巣鴨の「巣鴨地蔵通り商店街」。

とげぬき地蔵・高岩寺へのお参りをすませた82歳の女性は「巣鴨では、お友達とお参りするだけで、買い物はしない。独身で65歳まで働いていたが、現役時代の給与が低かったので年金もわずか。貯蓄はほとんどない」と話す。医療費や日々の生活で、年金などで得た所得は、ほとんど消えてしまうという。

一方、基礎年金と厚生年金、亡くなった夫の遺族年金を合わせ月額15─20万円の年金を受け取っているとみられる80歳の女性は「数カ月に一度、この商店街で550円のお茶を10袋購入して近所に配るのが楽しみ」と話す。高齢者にも「二極化」の波が押し寄せている。 

第一生命経済研究所・首席研究員、熊野英生氏は「高齢化・単身化・無職化という3つの構造問題により、消費が小粒化している」と指摘。日本の家計消費支出の押し上げは、そう簡単ではないと分析する。

2016年度の国内総生産(GDP)における実質家計消費支出は、前年度比プラス0.6%。15年度は同0.3%にとどまっている。

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