殺処分犬救う岡山のNPO紹介 映像作品制作、国際映画祭出品も – 山陽新聞

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県動物愛護センターでシバイヌの「愛ちゃん」(手前)と雑種の「シード」を撮影する高橋さん=6月14日

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 犬の殺処分を食い止め、新たな飼い主を探したり、社会に役立つための訓練をしたりしているNPO法人「しあわせの種たち」(岡山市、濱田一江理事長)の活動を広く伝えたいと、東京の映像制作会社の男性がドキュメンタリー動画を作っている。嘱託警察犬を目指すシバイヌ「愛ちゃん」の紹介記事を通じて、殺処分予定の犬を救う同NPOの取り組みを知ったのがきっかけ。今月中に作品を完成させ、国際的な映画祭に出品する考えだ。

 企業のPR動画などを手掛ける「シネマトグラフ東京」社長の高橋健二さん(39)=東京都大田区。迷子になって県動物愛護センター(岡山市)に収容され、殺処分が決まっていた愛ちゃん(雌)と信頼関係を築いて訓練する様子をインターネット上の本紙記事(4月)で知り「気持ちのこもった活動に心を動かされた」。個人での動画制作を思い立ったという。

 同NPOは、野犬など同センターの収容犬に医療や技能訓練を施して里親につなぐなどしている。高橋さんは6月中旬の2日間、同センターを訪問。NPOメンバーが声掛けや餌やり、スキンシップを通じて収容犬と関係を築こうとする場面や、愛ちゃんと、同様に嘱託警察犬を目指す雑種「シード」(雄)の訓練風景を撮影した。

 濱田理事長らのインタビューや同センターから千葉県、神奈川県の里親に引き取られた犬たちの姿も収めた。

 映像は8分程度に編集し、11月末まで作品を募っている香港国際映画祭や米国の映像コンテストに出品する予定。入賞すれば賞金の一部を同NPOに寄付するという。

 高橋さんは「人に捨てられた犬が殺処分される一方、救う人たちもいる現実を通じ、社会は命とどう向き合うのかを問い掛けたい」と話す。濱田理事長は「善意の輪が広がりうれしい。動画が国内外に発信されることで、命の尊厳を守る社会づくりにつながれば」と願っている。

 犬猫の殺処分 都道府県などは引き取った犬猫の譲渡に努めると規定した改正動物愛護法施行(2013年)により減少傾向にある。県内の犬で見ると、17年度に収容された943匹のうち、病死などを含めて統計上「殺処分」に分類されたのは43匹だった。全国的には民間の保護団体との連携が進まない自治体もあり、病気や攻撃性がある犬猫の殺処分は容認する国の動きも出ている。





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