マレーシア中銀総裁「通貨リンギは安定」 1~3月5.4%成長 – 日本経済新聞

Home » 01GDP(国内総生産) » マレーシア中銀総裁「通貨リンギは安定」 1~3月5.4%成長 – 日本経済新聞
01GDP(国内総生産), 実質成長率 コメントはまだありません



 【クアラルンプール=中野貴司】マレーシア中央銀行のムハマド・イブラヒム総裁は17日の記者会見で、「総選挙後も通貨リンギは安定している」と述べ、政権交代の市場への影響は限定的との認識を示した。中銀が同日発表した2018年1~3月期の実質経済成長率は前年同期比で5.4%となり、マレーシア経済は堅調な成長が続いている。

マハティール首相(中央)の就任後、市場は平静を保っている(17日、クアラルンプール郊外)=柏原敬樹撮影

 ムハマド氏は通貨リンギについて「総選挙後の市場では当初、(リンギ安への)変動がみられたが、その後はマレーシア経済への信認を反映して安定している」と強調した。ただ、通貨安定のために介入を実施したかどうかとの質問には、明確に答えなかった。

 マハティール新政権が決めた税率6%の消費税廃止の影響に関しては「モノやサービスの価格は下がるだろうが、利下げを決めるのは時期尚早だ」と語った。中銀は総選挙翌日の10日の金融政策委員会で、政策金利を現行の3.25%に据え置くことを決めたばかり。次回の7月の委員会で物価への影響を検証する。

 一方、マハティール氏が追及を強める政府系ファンドの資金の不正流用疑惑については「新たな情報が出てきたら、再調査を検討する」と述べるにとどめた。金融機関を監督する中銀の協力は複雑な資金の流れを解明するうえでも不可欠となる。警察は17日までにナジブ前首相の自宅を家宅捜索するなど捜査を本格化しているが、現時点では調査の再開に慎重な姿勢をみせた。

 1~3月期の国内総生産(GDP)は輸出の減速を主因として、17年10~12月期の5.9%に比べて伸び率が低下したものの、5%超の水準を保った。賃金が前年同期比で6.6%、家計消費が6.9%それぞれ増え、賃金上昇が消費者の購買を増やす好循環が続いている。中銀は18年通年の成長率が5.5~6%に達するとみている。





コメントを残す