岩田前副総裁、増税でシナリオ崩れた=日銀・異次元緩和5年-インタビュー – 時事通信

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インタビューに応じる岩田規久男・前日銀副総裁=3月28日、横浜市

 任期満了で退任した岩田規久男前日銀副総裁(75)は3日までに時事通信のインタビューに応じた。2013年4月の導入から5年を迎えた「異次元緩和」について、消費税増税でデフレ脱却のシナリオが崩れたとの見方を示した。
 -異次元緩和を続けても、2%物価目標は達成できていない。
 当初は円安や株高が進むなど効果がきちんと出ていた。物価も順調に上がり、そのままいけば14年夏ごろには2%は実現できていた。しかし同年4月の消費税増税でそのシナリオが崩れた。
 -日銀は現在「19年度ごろ」の2%達成を見込んでいる。
 財政緊縮のペースを落とさない限り、達成は非常に困難だろう。19年10月には消費税再増税もあり、なおさらだ。ただ、すでに十分な金融緩和を行っている。達成時期を先送りしても追加緩和の効果にかなりの確信を持てなければ、現行政策を続ける方がいい。
 -景気悪化時に追加緩和の余地はあるか。
 基本的にはそれほど残っていない。どうしても必要になった場合はマイナス金利拡大など多少の利下げは可能だろう。ただ、より長期の金利を下げると生命保険会社や年金基金が運用難に陥り、人々の将来不安を強めるリスクもある。
 -デフレの完全克服に必要なことは。
 財政健全化を急がないことだ。その方が名目成長率が上がり、財政再建は早まる。政府・日銀の共同声明を結び直し、経済・物価情勢に応じて財政緊縮のペースを調節することを明記すべきだ。(2018/04/03-16:37)


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