財政赤字107兆円 国防費増大、大型減税響く – 毎日新聞

Home » 01GDP(国内総生産) » 財政赤字107兆円 国防費増大、大型減税響く – 毎日新聞
01GDP(国内総生産), 実質成長率 コメントはまだありません



トランプ米大統領=AP



予算教書を提出

 【ワシントン清水憲司】トランプ米政権は12日、2019会計年度(18年10月~19年9月)の予算教書を議会に提出した。国防費を大幅に増額する一方、大型減税で税収が伸び悩むため、財政赤字は17年度予算比48.0%増の9840億ドル(約107兆円)へ大幅に拡大する。昨年掲げた27年度の財政収支の黒字化は断念した。

 トランプ大統領は「強さを通じ平和を保持する」と説明し、国防費とそれ以外の政策経費に当たる非国防費をともに増額。社会保障費も加えた歳出総額は10.7%増の4兆4070億ドルを要求した。歳入総額は3.2%増の3兆4220億ドルで、財政赤字は12年度以来7年ぶりの1兆ドル規模を見込んだ。国内総生産(GDP)比は4.7%で、17年度比1.2ポイント上昇する。今後10年間の赤字総額は7兆950億ドルに上る見通し。

 国防費では弾道ミサイル防衛(BMD)を強化。メキシコ国境の壁建設を含む国境警備費の増額を求めた。インフラ投資拡大に向け10年間で2000億ドルを拠出する方針も盛り込んだ。

 一方、外交や国際協力を担う国務省の予算は27%減、環境保護局も34%減。オバマケア(医療保険制度改革)を含む社会保障費も削減するが、10年後も財政赤字が残る計算で、黒字化を断念した。

 実質経済成長率は19年度を3.2%と見込むなど楽観的な仮定に基づいており、赤字額は一段と拡大する恐れがある。また、米国では予算編成権は議会にあり、予算教書は政権からの提案にとどまる。昨年の予算教書も非国防費削減を掲げたが、議会審議中の18年度予算は増額の方向で、トランプ政権のもとで予算教書の重みは薄れている。






コメントを残す