地政学リスクと向き合う–半島有事のシナリオ別市場見通し – ZDNet Japan

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今日のポイント

  1. 朝鮮半島情勢の緊張で下落した日経平均株価は、ドル円の下げ止まり感を受け反発。ただ地政学リスクは払拭できず上値は重い展開。半島有事のシナリオ別に市場見通しを検討
  2. 米国の金融政策や債務上限問題を巡る不透明感が後退するなら、市場の関心はファンダメンタルズに戻るだろう。日本の名目GDPと経常利益総額はすでに史上最高水準を更新

 これら2点について楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

日米市場ともに先行き警戒感が続く

 前週から14日まで下落した日経平均株価は、朝鮮半島を巡る緊張がやや落ち着いたこと、ドル円の下げ止まり感、国内の景況感改善(4~6月期実質GDP成長率が4.0%増と発表された)を受けていったん反発した。

 ただ、米国市場における先行き警戒感はむしろ強まっている。図表1は、日経平均、米ダウ平均、米国株価の高値警戒感を示す「ブラックスワン指数(SKEW Index)」の推移を示している。米国市場では、トランプ政治の混迷、朝鮮半島不安、米金融政策懸念、公的債務問題を巡る不透明感は強く、ブラックスワン指数が上昇。投資家心理に下方圧力がかかり、材料次第でボラティリティ(変動率)が高まりやすくなっている状況がわかる。

 米大手投資銀行(バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ)が15日に公表した「8月の世界ファンドマネジャー調査」によると、「米国株式が割高な水準にある」と答えた投資家が全体の46%に達し、「1998年の調査開始以来で最高」となった(ロイターニュース報道)。日本株式が上値を追うには、外国人投資家のリスク許容度改善が不可欠であるだけに、当面はエネルギー不足で上値の重い展開を想定せざるを得ない。




図表1:日米の株価、為替、ブラックスワン指数の推移注:ブラックスワン指数=SKEW Index。米国のオプション市場(CBOE)での「株価大幅下落予想確率÷株価大幅上昇予想確率」
出所: Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2017年8月17日)



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