縄文晩期 暮らし解明へ 千葉・加曽利貝塚、発掘調査第2弾 – 東京新聞

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竪穴住居跡などの発掘調査が進む現場=千葉市若葉区で

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 国の特別史跡に昨年十月に指定された加曽利貝塚(千葉市若葉区)で、千葉市は竪穴住居の構造や集落の全体像を解明するための発掘調査を七日から始めた。一九七二年以来、四十五年ぶりに本格的な発掘をした昨年九月に続く第二弾。調査は十一月二十四日までで、作業を公開している。

 市によると今回調査するのは、加曽利貝塚内にある南貝塚の北東部分約七百平方メートル。昨年の調査で一部を発掘した縄文時代晩期(紀元前一〇〇〇年ごろ)の竪穴住居跡の未発掘部分から炉や家の入り口跡などを探し、当時の生活を明らかにしようとしている。このほか、周囲の同時期の竪穴住居跡も発掘し、集落がなくなる過程などの解明を目指す。

 七日は、市埋蔵文化財調査センター学芸員の松田光太郎さんが、現地で作業状況を説明した。松田さんは「縄文時代晩期の遺跡は関東地方では少なく、分からないことが多い。この時代の住居と集落の全貌を明らかにしたい」と意気込みを語った。

 発掘作業は原則火〜土曜日で、祝日や雨天時は休み。作業日には午後二時から学芸員が現地で約十五分解説する。十八日〜十一月十七日の毎週土曜には、発掘した土に含まれる土器や石器の一部などを探す「ふるいがけ体験」を開く。十一月二十四日には現地説明会を行う。

 加曽利貝塚は約十五万平方メートルの国内最大規模の貝塚。ドーナツ形をした北貝塚と、馬のひづめの形をした南貝塚が連結して八の字状の形をしている。約二千年にわたって人々が暮らした跡が残り、縄文時代中期〜後期の生活変遷を追える貴重な遺跡として知られる。問い合わせは、加曽利貝塚博物館=電043(231)0129=へ。(黒籔香織)

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