【調査】「定額制音楽配信サービス」の実態調査、人気の音楽サービスは? スマートスピーカー購入との関連は? インプレス総研 – ロボスタ

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サービス提供者が用意する楽曲をいつでもどこでも聴き放題、そんな「定額制音楽配信サービス」は2012年より日本国内において提供開始され、昨年から国内販売が始まった「スマートスピーカー」の主要な機能のひとつとして、同サービスの利用が更に注目されている。
また、Amazonからも「Amazon Music Unlimited」が開始され、競争は更に激化しているとみられている。
このような動きの中、インプレスグループのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、定額制音楽配信サービス(サブスクリプションサービス)の利用実態調査を実施。その調査結果を発表した。

調査の概要

同調査はスマートフォン及びタブレットでインターネットを利用している人を対象に行なったもの。調査対象者全体に占める定額制音楽配信サービス利用率や、メインで利用してるサービス、利用のきっかけや、反対に利用しないと回答した人の理由などの他、スマートスピーカを世帯で保有している率・認知度、保有したことが同サービスの利用に影響を与えたか等についての結果をまとめた。

定額制音楽配信サービス利用率は2.2ポイント増の14.1%、無料プランは6.5%

トライアル含む「有料プランを利用している」が14.1%となり昨年調査よりも2.2ポイント増加した。また、「無料プランのみを利用中」が6.5%、「過去に使用したことがある」が12.4%と続き、これらをあわせた利用経験者の比率は33.0%となった。

定額制音楽配信サービスの利用率の推移(※クリックで拡大)

年代別では、女性より男性の方が利用率は高い傾向が見られ、有料プランの利用率は男性50代が18.3%、男性40代が17.9%、男性20代が17.6%と続く一方、無料プランのみの利用率は女性10代が12.7%で他の年代よりも突出して高い比率だった。

性年代別 定額制音楽配信サービスの利用率(※クリックで拡大)

スマートスピーカーを「世帯で保有している」が7.4%、認知度は63.6%

スマートスピーカーの製品名を挙げた上で、保有や認知度について調査したところ、「世帯で保有している」と答えた人は7.4%、「どのような製品かを知っている」が27.3%、「名前をきいたことがある」は28.9%であった。なお、保有するスマートスピーカー(複数回答)は、Google Home/Google Home Miniが39.2%、Amazon Echoシリーズが32.4%、LINEのClova WAVE/Clova Friendsが21.6%と続く。
また、スマートスピーカーの保有別に同サービスの利用率を見ると、世帯にスマートスピーカーを所有している人の音楽配信サービス有料プランの利用率は43.1%と高く、スマートスピーカー非保有者の11.8%と比較すると大きな差が見られた

左:スマートスピーカーの保有率/右:スマートスピーカー保有別定額制音楽配信サービス利用率(※クリックで拡大)

利用しない理由は「毎月お金を支払いたくない」「料金が高い」

同サービスを利用したくない理由は「毎月お金を支払いたくない」が43.3%と高く、次いで「料金が高い」「無料のコンテンツのみで楽しめる」となる。特に女性の10代や20代でこれらの理由の比率が高かった。

定額制音楽配信サービスを利用しない理由(※クリックで拡大)

「Prime Music」利用者が4割弱、「LINE MUSIC」は女性若年層から強い支持

有料・無料プラン問わず同サービスを現在利用していると回答した人に対して利用実態の詳細を調査したところ、現在メインで使っているサービスは、Amazonのプライム会員向け「Prime Music」が36.4%。無料プランのある「Spotify」が16.5%、無料ユーザーでも1曲30秒間視聴可能な「LINE MUSIC」が11.3%と続いている。
これを、有料プラン利用者に限定すると、トップは同じく「Prime Music」で47.6%、以下「Apple Music」「LINE MUSIC」「Spotify」「dヒッツ」と続き、昨年調査と比較すると「Prime Music」の比率の増加が著しい。また、性年代別にみると、男女13-19歳、女性20代では「LINE MUSIC」の利用者が最も多く、その他の年代では「Prime Music」の利用者が最も多くなっている。

メインで利用している定額制音楽配信サービス(左:全体、右:有料プラン利用者のみ)※クリックで拡大

メインで利用している定額制音楽配信サービス Top5(※クリックで拡大)

利用のきっかけは「おまけ的に利用できる」がトップ、スマートスピーカー利用者の2割はスマートスピーカーの入手がきっかけ

現在メインで利用しているサービスを選んだ理由では、「月額の利用料が安い」(21.3%)、「他サービスの会費によりおまけ的に利用できる」(21.3%)、「好きなアーティストの楽曲が配信されている」(21.1%)、「楽曲の数が多い」(21.0%)、「ずっと無料で利用できる」(20.4%)、「オフラインで再生できる」(19.9%)、「コストパフォーマンスがよい」(18.7%)が20%前後で並んでいる。

メインで利用するサービスを選んだ理由(複数回答)※クリックで拡大

これは納得して支払える程度の料金、通信環境によらず音楽を楽しめる利便性、聴き放題のアーティストや楽曲数等がサービスの選択基準になっているといえる。一方、同サービスの利用のきっかけは、「Prime Music」の利用者が多いことより「他サービスの会費によりおまけ的に利用できるから」の21.3%がトップ。以下、17.3%の「CDを買ったり借りたりするより、金額的にお得だと思ったから」、「キャンペーンがあったから」の16.9%と続く。
「スマートスピーカーを入手したから」は全体では3.4%だが、スマートスピーカー保有者に限定すると19.4%となり、20.9%の「他サービスの会費によりおまけ的に利用できるから」に次ぐ比率だ。

定額制音楽配信サービスの利用のきっかけ(複数回答)※クリックで拡大

8.9%がスマートスピーカーで利用、そのうちの65%は利用機会が「増えた」

同サービスを利用する頻度では、20.5%が「ほぼ毎日」、「週に2~3回」が18.7%で、65%のユーザーは週に複数回利用すると回答しており、男女とも10代で80%前後と高い比率だった。

利用頻度(※クリックで拡大)

一方、利用する機器に関する設問では、同調査がスマートフォン・タブレットユーザーを対象としていることから「スマートフォン」が89.2%だが、「スマートスピーカー」の利用も8.9%となっており、「スマートスピーカー」で利用する人の64%は、スマートスピーカーによって同サービスの利用頻度が増えたと回答している。

左:利用する機器(複数回答)/右:スマートスピーカーによる定額制音楽配信サービス利用頻度の変化 ※クリックで拡大

7割のユーザーが満足、有料プラン利用者の方が満足度は高い

同サービスを利用した満足度では、「非常に満足」21.6%、「やや満足」49.2%となっており、ユーザーの70.8%が満足していると回答している。また、有料プラン利用者に限定すると満足度は72.1%で、無料プランのみの利用者よりも高くなった。

定額制音楽配信サービスの満足度(※クリックで拡大)

一方、不満に思うことは39.7%が「好きなアーティストの曲が配信されていない」としており、次いで22.5%が「楽曲数が少ない」と回答。また、利用料を支払っている有料プラン利用者の方が無料プランのみの利用者よりもこれらの項目を不満に思うユーザーの比率は高いとの結果がでた。

定額制音楽配信サービスで不満なこと(複数回答)※クリックで拡大

多くのサービスで楽曲数、国内人気アーティスト配信数ともに1年前より向上

今回の調査で利用者が多かったサービスの概要と楽曲数をまとめると、楽曲数が多いサービス順に「Apple Music」(4,500万曲以上)、「LINE MUSIC」(4,400万曲以上)、「AWA」(4,300万曲以上)。なお、曲数は海外アーティストを含んでいる。
同時に、国内の人気アーティストの指標として「オリコン 2017年度年間ヒットランキング アーティストトータルセールスTOP100」を用いて、このTOP100に含まれる人気アーティストの楽曲が配信されているかを調査した結果、「dヒッツ」が79アーティストで最も多く、次いで「うたパス」が77アーティストとなっている。
携帯電話事業者が運営する両サービスは、ラジオ型であるため多くのサービスと比較し半額程度の月額料金。月間10曲まで保存することが可能であり、楽曲数は多くはないが「国内人気アーティスト」という強みを持っているといえる。

定額制音楽配信サービスの概要(※クリックで拡大)

ただし、全てのサービスで昨年調査時よりも「国内人気アーティスト」の配信数は増加しており、配信されているサービスが増加したアーティストも多数存在。
ユーザー調査でも課題に挙げられているユーザーの好みのアーティストや楽曲数、注目されるスマートスピーカーへの対応、料金プラン、アプリの機能や使いやすさなど様々な面で向上が図られ、今後もより洗練したサービスへと競争が続くことが予想される。

<<調査概要>>
調査対象 :株式会社コロプラ スマートアンサーの保有するモニター
有効回答数 :20,271人に対して定額制音楽配信サービスの利用状況を調査し、現在利用していると回答した人に対して詳細な利用実態を調査(有効回答数1,300)
サンプリング:通信利用動向調査(総務省)における性年齢階層別のスマートフォンでのインターネット利用人口構成比に可能な限り整合するように抽出
比重調整 :回収率が性年代別に異なり母集団を正しく推計することが困難であるため、利用率に関する集計は上記の性年齢階層別のスマートフォンでのインターネット利用人口構成比を用いて比重調整を行っている
調査手法 :スマートフォン上でのウェブアンケート
調査期間 :2018年3月5日(月)~3月9日(金)



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