栃木・那須の雪崩「時速50~60キロ」 現地調査解析 – 朝日新聞

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 栃木県那須町で高校生ら8人が死亡した雪崩事故で、流れた雪崩は時速50~60キロに達し、発生から10秒程度で生徒たちを襲っていたとみられることが、3日に現地調査をした研究者の解析で明らかになった。

 調査したのは名古屋大学大学院の西村浩一教授(雪氷学)ら。雪崩が発生したと推定される地点から数百メートル上の斜面で、雪崩直前に積もった雪を調べたところ、一部に強度が弱い部分があった。また雪崩の起きた斜面は風下で、固い雪の上に吹きだまりができているようだったという。「当時は50センチ以上の積雪が推定され、雪崩につながった可能性がある」と話した。

 調査に先立ち、西村教授は現地の地形データを使って、乾いた雪が30~50センチ積もり、気温が低いとの想定で雪崩が流れた状況をシミュレーションした。雪崩の平均速度は時速50~60キロで、生徒らがいた樹林帯付近に約10秒で達し、木造住宅が大きく壊れるほどの威力があったと推定した。「雪崩発生に気付けたとしても、逃げる余裕はなかっただろう」と話した。

 現場近くのスキー場に設けられた献花台では、発生から1週間がたった3日も多くの人が手を合わせた。

 犠牲になった大田原高校の男子生徒と家族ぐるみの付き合いがあった那須町の男性(53)は「無念の気持ちでいっぱい。言葉にならない」とうつむいた。(伊吹早織)

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