コンタクトレンズ型バイオセンサーで血糖値を管理 – 日経テクノロジーオンライン

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本記事は、エレクトロニクス実装学会発行の機関紙「エレクトロニクス実装学会誌」Vol.20 No.2 pp.98-101に掲載された「高分子材料とデバイス技術を用いたキャビタス(体腔)バイオセンサ」の抜粋です。全文を閲覧するにはエレクトロニクス実装学会の会員登録が必要です。会員登録、当該記事の閲覧は、エレクトロニクス実装学会のホームページからお進みください。

1.はじめに

 日常生活で利用できる医療機器としてウエアラブル機器が期待されている。すでに「ウオッチ型」、「リストバンド型」などのデバイスが市場に投入されているが、その成長は鈍化しているとの報告もある。その大きな要因として、顧客のニーズに必ずしも応え切れていないと指摘されている。例えば、「健康管理・疾病予防」、「疾病・予後モニタリング」などの本格的な医療やヘルスケアにおいては、医療に資する情報、特に生化学的や化学的、生物学的な生体情報を計測できるデバイスが必要とされるものの、現在のウエアラブル機器はそのような状況に至っていない。もちろん被験者自身が簡単にデバイスの脱着および維持管理ができることは不可欠であり、かつ医療が求める情報を収集する必要がある。そこで筆者らは生体の体腔に装着可能、かつ体液成分などの情報を計測する「キャビタス・センサ」(図1)を提案している。

図1.日常ケアのためのバイオ計測用キャビタス・センサの概念図

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 キャビタスとはラテン語で、体腔(cavity)を意味している。生体には自身で装脱着ができる体腔として、口腔(口からのどまでの間の口の中の空間)、咽頭腔(鼻、口、食道と喉にはさまれた空間)、結膜嚢(まぶたの裏から眼球の表面にかけての空間)などがあり、その体腔を利用したデバイスとして、すでにコンタクトレンズやマウスガードなどの医療機器が広く社会に普及している。そして、これら体腔に存在する体液としては涙液や唾液があり、生化学的・化学的・生物学的な生体情報が含まれることから、デバイスにセンサ機能を付加することで、「健康管理・疾病予防」や「疾病・予後モニタリング」などの日常ケアへと応用できると考えられる。筆者らはこれまでにデバイス技術を駆使し、眼部への連続装着が可能な「ソフトコンタクトレンズ型センサ」、嚥下機能の診断を目的とした「光ファイバー型の咽頭圧センサ」、口腔内に留置する「マウスガード型センサ」などを開発してきた。本報では「ソフトコンタクトレンズ型グルコースセンサ」を紹介する。





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